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普通のふりして生きてきた~ちょっと病気がちな奴が健康なふりをしている回想録⑦~

~前回のあらすじ~

 胃カメラも地獄

入院から四日目

胃カメラも骨密度も問題なし。

抗生剤で熱も十分に下がって、いよいよ抗がん剤治療が始まりました。

一週間、24時間点滴投与のスケジュール。最初の三日間は投与前に吐き気止めの錠剤を飲む。ちょっと大きめなんだけどね。自分の親指サイズの錠剤初めて見たわ、私。

錠剤の吐き気止めを飲んでから、まずは点滴の吐き気止め→抗がん剤→生食って感じのを繰り返して繰り返してほぼ一日中点滴に繋れてるのが一週間続きました。

でも抗がん剤治療って、初回から結構吐いたり吐いたりして大変だと思ってたんですが、吐き気止めがかなり優秀な仕事をしてました!

まぁ、寝てたんですけどね……。

初回から異様な眠気に襲われて、一部の看護師からは『眠り姫』とまで呼ばれていたわたくし。

四月の私は朝食を食べた後、昼間の抗がん剤が始まるとすぐ眠りにつき、昼食は吐き気と眠気で食べ損ねてました。

ベッドの脇まで運ばれてくる温かい食事は吐き気を催し、そこから私は気を失う様に眠りにつき、看護師さんとリハビリの先生が入ってくる時だけ目を開け、夜ご飯までまた寝て運ばれてきたらちょっとだけ食べて、なんとか頑張って歯磨きや就寝前の飲み薬などを済ませて夜の検温を済ませた後また寝て、深夜に点滴が終わればそこから朝までの短い間はしばしの自由。

昼と夜のご飯はあまりにも食べられないので、途中から果物、アイス、ゼリーのカロリーメイトを食事につけてもらって、しばらくそれだけ食べて(飲んで)ました。

カロリーメイトゼリー×(昼食+夕食)×三日…………

超絶に飽きる…………!!

ほのかなリンゴの味が絶妙に飽きさせてくる……! もうちょっと味ついててくれたなら飽きなかっただろうけどナニコレ離乳食かってくらい絶妙な味だぞ!?

もう四日目あたりから口が吸引を拒否……飲みたい……飲みたいはずなのに口が……舌がこの味を嫌がっている……。

そんな事を繰り返しているから、でっかい点滴のパックで栄養を追加。そこまでですか?

それでも、ドラマとかでよく見る、吐いて吐いて辛い感じは無く、車酔いがずっと続いてる程度の吐き気。

それでもほぼ一日だから、辛かったっちゃ辛かったけど、でも吐き気止めでかなり救われたなあ~~。吐き気止め偉大。医療の進歩万歳。

次回はあのアジフライの話です。ご期待ください。

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おべん・チャラー
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