はつメモ#7:メタルヒーロー
1980年代のコドモはこのシリーズを語れる方が多いのではないでしょうか。
いつしか"メタルヒーロー"と呼ばれるようになったその定義は「主人公格のボディが金属質」と云うところからだそうです。
その歴史は1982年の「宇宙刑事ギャバン」から始まり1999年までやっていたとWikipediaで知りました。
彼らをメタルヒーローと呼びます。
今回僕がお話しするのは1980年代から90年代初期までのメタルヒーローです。
…当時は仮面ライダーやウルトラマンのような、今でこそ特撮モノを代表するヒーローは休止されている頃でした。
それらから差別化されたカタチで現れた新ヒーローが宇宙刑事で、僕が知ったのはシャリバンからです。
とにかくピカピカしてます(笑)
しかしそれがコドモながらにカッコいい。
コドモにはカッコ良く映りますがオトナ目線だとかなりトンデモない設定ではあります。
彼らは変身してヒーローになる訳ですが「変身」とは敢えて言いません。
宇宙刑事はギャバン、シャリバン、シャイダーとあってそれぞれ「蒸着」「赤射」「焼結」と叫びます。
劇中でも説明があるのですがギャバンの蒸着は、言った後に宇宙にある船がコードを受信して主人公に変身スーツを転送します。
霧のようにカラダに纏って装着完了。
その間「0.05秒」
いやいや(笑)
ちなみにギャバンの後輩であるシャリバンも「赤射(厳密には赤射蒸着)」と同じプロセスを辿るのですが、蒸着の50倍の速さだと言います。
シャイダーもシャリバン同様の速度で、1000分の1秒とアナウンスされています。
しかしその変身シーンは"じっくり"見れます。
一瞬を超えた…むしろ変身までのプロセスをスロー再生にしてるのか、と。
このトンデモない設定がウケたのでしょうね。
細かいストーリーは最早覚えていません(笑)
後はマシンの乗り方も特徴的です。
これは乗車と言わないんじゃないだろうか。
同時期にやっていた戦隊モノのヒーローショーでも今ではあり得ない乗り方があります。
ジェットコースターに立ち乗りをしています。
僕らのコドモ時代は"これが普通だし超盛り上がる場面"でしたが今は絶対出来ません。
後は歌の歌詞です。これはご存知の方もいらっしゃると思いますが、メタルヒーローの初期は歌詞もトンデモない。
有名どころでギャバンはと云うと
男なんだろう? グズグズするなよ
胸のエンジンに火をつけろ
俺はここだぜ一足お先
光の速さで明日はダッシュさ
光の速さでダッシュしたら明日どころか「来年」かもしれんぞ。
このトンデモ系は以降にも継がれて参ります。
宇宙刑事シリーズが終わると色々なカタチのメタルヒーローが現れます。
ジャスピオン、スピルバン、ウィンスペクター、ソルブレイン、エクシードラフト、ジバン、ジャンパーソン。
宇宙レベルからかなり局地的なヒーローに移り変わって行って、その頃は撮影場所が近所なので自転車を漕いで見に行っていました。
途中までは割と硬派な感じでしたが、機動刑事ジバン辺りからコドモでもツッコミどころが増えて参ります。
ジャンパーソンなんてのは、どちらかと云えば"ジャンパーを羽織ったジバン"なんじゃないかと思った程です。
それに、もうどう見ても「和製ロボコップ感」があり過ぎて公然とパクっているような…そんな"なんでもアリ"な時代でしたねホント。
いい時代でしたね(笑)
あと是非これは話したい!
メタルヒーローのカテゴリには何故か入っていないのですが僕個人として「兄弟拳バイクロッサー」
これは弟と"どハマり"した作品で、これまで知っている方に会った事がありません(笑)
もちろんトンデモ設定も健在。どうやって必殺技出すと思います??
こうです(笑)
乗ったまま担ぐと云う荒技。
この姿は主題歌でもしっかり歌われていて、
兄はすくっと大地に立って
弟 マシンで宙に舞う
心と心をひとつに結び
ブレイザーカノン 波動砲
何故乗った状態で撃つのだろう。
そんな事はもはやどうでもいい。
カッコいいから(笑)←ホントに?
と云うように、全部が全部じゃありませんがとにかくトンデモない事が起きます。
これを嬉々とした眼で眺めるコドモを尻目に、
さぞかしオトナは不思議がっていた事でしょう。
いくらなんでもそれはないだろう…と。
ツッコミどころ満載ですからね(笑)
そんなメタルヒーローは今でも根強い人気があるようで、一時期何かの戦隊モノにギャバンが登場してエラい界隈で盛り上がったと聞きます。
ギャバンと云えばだいぶ前にお台場の免税店にこんなものがありました。
レーザーブレード、価格は1万5千円程。
その価値を自分は見出せませんでしたがこの剣。
なんと歌が流れます(笑)
それはちょっと聴いてみたかった。
…これ以上は飽和するので終わりとしますが、
書いてみて、どうだろう……。
分かる方…いますかね。
メタルヒーローは40年生きて、弟以外は誰とも語れた試しがありません。
僕にとってはとても素敵な少年時代の思い出であり、憧れでした。
このニッチなネタに琴線が触れる人はどれだけ居るのだろうか。
懲りずに「スーパー戦隊シリーズ」もお届けしたいと思います!!
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