道端の雑誌に財宝の気配がした
こんにちは、百舌鳥(もず)です。
主に昭和後期に男の子だった人くらいにしか分からないであろう内容です(笑)
子どもの時はよく近所を探検していました。
学校から家に帰る途中や友人と遊んだ帰り道など、もはや道でもない建物の隙間を通ったり、塀をよじ登ってみたりと、目的は「自分(たち)だけの近道」を見つけたかったのだと思います。
その道なき道によくあったのが
「カッピカピになった雑誌」でした。
その辺りには紙の運送をする会社、鉄製の何かを作ってる工場等どちらかと言えば住宅が少ない地域でしたので、その場所は汗と油に塗れたGuysたちのヘイブンだった…のかもしれません。
置いてあるのはオトナな雑誌。
コドモには手に入れる事が出来ない…ちょっとエッチなアレ系です。
古来より見ては行けない(とは言われてないけど)と伝えられている物が目の前にあってしまえば、
見たい! 何なのか知りたい!
と当然なります。
ただ何故なのか当時の子どもの謎の連帯感か「見つけたら友だちに報告して見る」と言う事をまずしてました。
グーニーズで財宝を見つけて、みたいな感じだったのでしょうか。
この時期から報・連・相だったんですね…。
今思えば何を共有しとるんって話です。
そこで2.3人の友だちと、まるで未確認物質を検める職員かのように、儀式に似た「閲覧」が始まります。
ただ「カッピカピ」なので全然ページがめくれない(笑)
頑張ってめくろうとすると、数ページもろともヤラれちゃって結局見れない。
でも、めくれないけど何故か満足しちゃうのが不思議。
そういう場所の雑誌は、数日するとその場から無くなります。
次の日に熟読したくて(笑)友だちに黙って在り処に行ったら無かったみたいな事もあり、探しました。
周りをあちこち。
向かいのホーム、路地裏の窓。
こんなとこいるはずもないのに。
でもそれはそれで一期一会感があって良かったのだと思います。
まだ、何かとは敢えて言いませんが目覚めていない頃なのですが…色濃く記憶に残っていたので記事にしました。
友だちとカッピカピになった雑誌を見てた事を。
時は過ぎ、令和2年…。
あるーー!
しかしそれを見る勇気も好奇心も今はありません。
もうそれが何か分かりますし、買えますしね。
見つけた時に「これは自分のコンセプトだ」と思ってテンション上がってしまい、まさかの写真撮るという。
…これ、人に見られたら相当不審でしょうね(笑)
あの時見つけた雑誌は財宝の気配がした、と言うお話しでした。
cakeのコンテストにこれを出すのかと(笑)
これもまた一興です。