は?と思う言葉が相手から出た時は、その前に自分が発した言葉はなんだったか考える
同僚、といちおうカテゴライズするけど、まあわたしより若くスキルもまだまだの女性、言うなれば後輩にあたるのか…とはいえ、偉そうな先輩ヅラするつもりもないので同僚としておく。
その同僚の女性が、言い訳するのがわたしは地味にイラつく。
ある時、わたしが担当していることで上司が質問してきた。彼女も情報として共有できるけれども、それを頼んではいない。
わたしは別の業務をしていたが、午前中に確認していたのでその進捗を答えた。すると横から彼女が
「最新はこうでした!」
と言ってきた。まあ上司はすでに通り過ぎていて彼女の声は届かなかったが…。
そもそも、それは急ぎではないと判断していたから午前中の進捗を答えたというのにわざわざ横から答えたことにもイラっとしたが
「もしそれ見てくれたならわたしに教えてね。」と角が立たないようにいったわたしに、彼女はこう答えた。
「いや、さっき見たんで。」
…
いろいろ言いたいことはあるが、言わない。彼女とわたしは派遣元と派遣先のような関係で職場は同じでも所属会社が違う。
本音を言うと教育するつもりもないし、彼女のキャリアプランなんて知ったことではない。わたしの言いたかったことを話し理解を求めることも説き伏せることもできるがどちらも労力と時間のムダだ。
でも考える。
こんな風に彼女がいちいちそういった言い訳というか、少なくともわたしはそう受け取れるようなことを口にするのはとても多い。
なぜなのか。
もしかしてわたし、責めてる? 責められていると感じているからなのか?
たとえば、あれやった?という言葉の裏にわたしは"いつ終わるの?"という気持ちが入っていないか。
…入ってないこともない…。
言葉としては単に業務の確認をしているけれども、そして努めて責めないようにしているけれども、それでも責められているとか、仕事できないと思われている、とか彼女は感じているからいちいち言い訳してくるのか?
けれども、本当に仕事はできないのだからどうしようもない。しかしそれだって当たり前なのだ。わたしはもう20年ほどこのような仕事をしている。
彼女は年齢は三十を過ぎているけれどこのような仕事は3年目である。できなくて当たり前なことはわたしだって分かっている。
イラっとするのは、たとえば直しをお願いし、できたといってきて確認したとき、一目で分かるほどの間違いがそこにはある。
これ見た?と聞くと「はい」と答える。ここがおかしいけど?というと「あっ、直したところ以外見てませんでした」
それは見たというなよ、と思う。が、怒ることはない。じゃあちゃんと見て出来たら言って、である。
できないことなど責めていない。わたしが責めたいのは、明らかにおかしいことに気づいていないのに確認したと答え、指摘すると言い訳に聞こえることを口にするその姿勢だ。
ただそんなことは日常なので、彼女のことは信じていない。わたしは責任持って彼女のしたことを確認するだけだ。
興奮して話がそれた。それてもないけど。
ともかくなにか言葉を受けた時、その前の自分が発した言葉を振り返るようにしている。相手のそんな言葉を引き出してしまったのはわたしかもしれない、と。
別件でいうと、先日彼が言ったのが
「俺だってそのくらい分かるよ」
…わたしは何を言っただろう、と考える。
その言葉が出るということは、少なからず彼が、俺のことバカだと思ってるよね、キミ、と感じたからだろう。
決してバカにしていないし、尊敬している部分もたくさんあるし、なによりこんなにも大好きなのに。わたしは何を言ったのだろう…
人は鏡。わたしに向けられる言葉はわたしが発した言葉が反射して返ってきているんだな、と最近考える。
そうなると他人の悪口は少し減るかもしれない。結局、自分だから。
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