たぶん意味もなくあと5年くらいは学生です。

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    遠く光るものを見ている

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    くじけた

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    アイデンティティと食作用

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    昼下がりの神戸

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    薄切りロマンス

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    待ち遠しさ

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    フォークでひとさし

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    つまらないキラキラ

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    ラミクタール

     絵里ちゃんは泣きながらぼくを見た。  もう嫌、もう嫌って言いながら、首をぶんぶんと振る。かわいそうな絵里ちゃん。  ももいろのほっぺを涙でぬらし、雫はぽたりと毛布へ落ちる。やわらかい髪にも白い指にも、絵里ちゃんのそれがべったりとついていた。  ぼくは何もできず、そのきれいな泣き顔をながめるだけ。  ああ、かわいい。世界でいちばん、絵里ちゃんはかわいそうでかわいい。  窓の外は騒がしかった。  星のくだける音、川のゆく音、風がびゅうびゅう踊り狂っていたからだ。  絵里ち

    ラミクタール

    7丁目・夜

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    水族館の思い出

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    雪の日

     愛は衝動だ。  衝動というのは恐ろしいもので、熱を帯びてしまえば簡単には消えそうもない。あなたのその困ったような表情で、初めて自分が馬鹿だと気付く。いらない期待をしてしまう。例えば、寒い朝に早起きをすること。通学路の凍結。枝に積もった粉雪が、白い花のようにきらめき、朝焼けの光で蜜のごとく溶けていくこと。どうしようもないことなのに、それでも一瞬思うのだ。  .  俺は首を振った。たまらなくなって布団にもぐる。舞い上がったほこりを吸わないよう、まくらに顔をうずめていた。彼

    雪の日