Wii Deleted You和訳 :Kyle's Trilogy Part 2

2006年、12月5日
僕は寝室でベッドに座っていた
とても退屈だった
そして僕はまだ、先週の出来事―――eteledのことに、ショックを覚えていた
クリスマスがやってきたけれど、僕はどのゲームをするにもeteledしか使えないことに、うんざりしていた
なんとか"ゲストプレイヤー"について知ることができて、いつもそれでプレイしようとしたけれど、毎回eteledとして読み込まれてしまった
僕は新しくやり直すために、父さんに新しいWiiを買ってくれないか頼んだ
けれど父さんはeteledの存在を認めてくれないし、すべての大失敗についても、僕を信じてくれない

でもとにかく、僕は玄関のチャイムが鳴るのを聞いた
窓へ走って見に行くと、そこには親友のNathanがドアの外で待っていた
僕はすぐにドアを開けて彼を迎え入れた

「やぁ、Kyle!」

Nathanはにこやかに言った

「やぁ!」

僕は答えた
僕たちは話をしながら二階に上がった
その間、NathanがWiiを見つけるだろうと考えていた

「わぁ、すごい!Wii持ってるんだ!」

Nathanは興奮を抑えられない様子で言った

「なんで教えてくれなかったの?!」

彼は続けた

「あ、えっと、Nathan、これは―――」

僕が言い終わる前に、NathanはWiiリモコンを取って言った

「大丈夫だよ、さっそくやろう!」

そして僕にWiiリモコンを渡した
ぼくはしぶしぶWiiの電源を入れて、Nathanの顔をちらりと見た
彼の顔は、それはとても楽しみにしているようだった
Wiiメニューが画面に映し出されて、NathanがWiiリモコンを似顔絵チャンネルに向けたとき、僕は心配になった

「ねぇKyle、これって似顔絵チャンネルだよね?すごいって噂の!」

Nathanは尋ねた

「あ、うん、これは…えっと……本当に、すごいよ」

僕はどもった
Nathanが似顔絵チャンネルをクリックしたとき、僕は似顔絵チャンネルに入れないことについて、どう言い訳をしようか必死に考えた
けれど、思いつく前に、Nathanは"はじめる"を押してしまった

僕はてっきり、例の"Wii Deleted You.(Wiiはあなたを削除しました。)"というダイアログが表示されるものだと思っていた
驚くべきことに、僕らは似顔絵チャンネルに入ることができた
しかし、似顔絵チャンネルの中は、とてもノイズがかかっていた
テクスチャーはぐちゃぐちゃになっていて、音楽もとても音質が悪くなっていた
僕はNathanの方を見た
言うまでもなく、彼の興奮は純粋な疑問へと置き換わっていた
Nathanは僕の方を振り返った

「えぇと…Kyle、何が起こってるか知ってる?」

彼は尋ねた
僕が説明しようとしたとき、とても大きくてひどいノイズが聞こえた
僕らがテレビの方に視線を戻すと、似顔絵チャンネルの中心にeteledが立っているのが見えた
僕の目は恐怖で大きく見開かれた
eteledはしばらくそこに立って、僕らをじっと見つめていた
eteledはもう一度、僕の方を見た

「ねぇKyle、何が起こってるの?」

僕がeteledの方を振り返ったとき、Nathanは言った

「―――似顔絵チャンネルを閉じないと」

僕は答えた
僕はリモコンを、画面の上にある―――テクスチャがぐちゃぐちゃになっている"もどる"に向けた

「お願い…お願いだから…」

僕は自分自身に言い聞かせながら何度も"もどる"を押した
しかし、ゲームを終了するためのダイアログは出てこなかった
この時点で僕は焦り始めた、Nathanも僕と同じように焦っていた
僕が必死に似顔絵チャンネルを閉じようとしている間に、eteledが話し始めた

『よぉ、Kyle』

「Kyle、何が起こってるの?!」

Nathanは怖がりながら僕に尋ねた

「落ち着いて座ってて!後で説明するから!今はただ僕に任せて!分かった?!」

Nathanはソファに座った
ちょうどその時、eteledが再び話し始めた

『知らなかったか?お前のMiiが遊びに来てるぜ』
「何を言ってるの…?」

僕は尋ねた

『お前の作ったMiiだよ、いつもここにいるはずのな』

eteledがそう言った直後、僕のMiiが画面の上から落ちてきて、似顔絵チャンネルに降り立った
そしてeteledはどこかに消えていった
僕はまた自分のMiiに会えて嬉しかった
けれどMiiが起き上がったとき、僕はショックを受けた
彼の顔は非常に青白く、全身は血に覆われていて、まるでバランスを保とうとするかのようにぐらついていた
そして確かに、僕のMiiが囁くのを聞いた

『たすけて』

僕は画面から離れた
Nathanは文字通り震え上がっていた
僕は別の方法で似顔絵チャンネルを閉じようとした
するとeteledが現れた

『Kyle、もう帰るのか?もっとこいつを近くで見てみろよ!』

eteledは邪悪な声で言った
そのときカメラは僕のMiiの方へズームした
完全にズームされたとき、僕はMiiが泣きながら立とうとしているのが見た
僕は彼に申し訳なく思った
しかしその直後、eteledが画面外から斧を持って歩いてきた
eteledは僕のMiiの方に歩いていき、彼を突き飛ばした
僕のMiiはより泣きながら、似顔絵チャンネルの地面に転がり落ちた
eteledはそんな僕のMiiの体に片足を乗せて押さえた

「彼から離れろ!」

僕は叫んだ
eteledは僕を見て言った

『あぁ、すぐに離れるさ―――"対処"したらな』

そう言ってeteledは、泣きながら息を切らして身悶えしている僕のMiiを振り返った
eteledは斧を振り上げ、僕のMiiの足に振り下ろして、切り落とした
血は出なかったが、eteledが切った足に赤いシミが広がるのが見えた
そして、僕のMiiが激しい痛みにもだえ、生にしがみつこうとしているのが分かった
eteledは再度斧を振り上げ、そのまま一瞬止まった
僕はNathanの方を振り返った
あのとき見た彼の恐怖に満ちた顔は、決して忘れることはない
Nathanの顔には目に見えて恐怖が浮かんでいた
僕は彼があそこまで怖がっているのを見たことがなかった
僕は次に起こるであろう出来事を見せないために、最終的にNathanに僕の部屋で待っててと伝えた
Nathanは頷くと、僕の部屋に走っていってドアを閉めた

僕がテレビの前に戻ってきたとき、eteledは斧を振り下ろし、僕のMiiの首を切り落とした
やっぱり血は流れなかった、ただ赤いシミがMiiの首と、頭に広がるのが見えた
僕はそこまで見届けると、Wiiの方へ走っていって、電源ボタンを押した
しかし、電源は切れなかった
僕は何度もボタンを押した
何度も、何度も、何度も…
ふと、画面が砂嵐に切り替わった
しばらくすると、画面にゆっくりと僕のMiiの切り取られた頭が浮かび上がってきた
僕はすぐにでもWiiの電源を切ろうとした
電源ボタンは意味がなかった、だから僕は、Wiiのプラグをコンセントから抜いた
僕はWii本体とWiiリモコン、コードを持って自分の部屋へ走っていった
僕はドアを勢いよく開け、Wiiをクローゼットに投げ込んだ
僕はベッドの上に座っているNathanを見た
彼はまだ、今日起こったすべてのことに対してショックを受けていた

「お…終わったの…?」

Nathanは静かに尋ねた

「…うん、終わったよ」

僕は大きくため息を付きながら答えた

「もう帰ったほうがいいんじゃないかな、Nathan」

僕は続けた

「そう、だね……じゃあ、また今度」

Nathanはそう答えて部屋を出ていった
Nathanが帰った後、僕はリビングのテレビがまだ砂嵐になっているのを見た
しかししばらくすると、砂嵐は消え、代わりに黒い背景と、白色の文字が現れた

"THIS IS NOT OVER(これで終わりだと思うな)"

やがて、テレビの電源が切れた

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