古参ゲーム実況グループの解散と、コンテンツの発信について
<前置き>
お久しぶりの記事がこれというのもなんですが・・・あ、midi格闘記は続き書きます、書くんで許してくださいやめて石をなg
それはさておき、4/26、ツイッター公式にて、ニコ動等でゲーム実況などを行ってきた「幕末志士」のそっしー氏の脱退・・・事実上解散する旨の報告がありました。(メンバー二人しかいないので)
この度幕末志士を卒業する運びとなりました。突然のご報告で大変ご迷惑おかけ致します。幕末志士を楽しみにしてくれていた方々に深くお詫びを申し上げます。今後はそっしーとして緩く楽しんでいくつもりです。5/2の「幕末ライブ」で最後となりますので皆さん見に来てくださいね! 幕末志士西郷
— そっしー (@yellowsossie) April 26, 2020
10年ほど前からずっと見続けていたグループだっただけに、正直ショックは大きいです。
解散理由としては、どうやら西郷さんのほうが心をやられてしまっているようで。詳細は5/2の放送で話があるとは思いますが。
現時点でわかるだけ話を追っていくと、どうやら去年末あたりから動画コンテンツを作成すること自体に重圧を感じてしまっていたようですね。
「皆が満足するような物を」
「どうすれば面白いものにできるか」
といった葛藤や、視聴者によるコメントなども相まって、人気が出れば出るほどプレッシャーを感じてしまうというのはあるのかもしれませんし、相当作り込んでいたはず。
(マリオカート実況動画のエンディングのために、10時間ちょっとかけてバグを発生させて・・・というのも確かありましたし)
ただ、これはあくまで一ファンとしてではありますが・・・見てるこちらとしては、ドラマティックで神懸かったオモシロ展開とかは別にどうでも良くて、二人がゲームをして純粋に笑い合っているのを見ているだけでよかったんですよね。
そこに「視聴者の意思」を介在させる必要は全くなく、二人で楽しくゲームやって、その副産物で動画が上がる程度で問題ないくらい、このグループは楽しかったわけで。
いずれにしても、いろいろ考えつつコンテンツ提供する重圧に耐えきれなくなったんだろうか、と。
非常に残念ではあるけど、今はSNSとかもできれば全て切って心の養生を図るべきだと、軽い鬱になった経験者として思うわけですが
これ、別にゲーム実況に限った話じゃないんですよね。
<コンテンツを発信するということ>
私は今は社会人として普通に仕事をしつつ、作曲をしている身ですが、M3の新作などでも、というか、前回開催されたM3 2020春で、まさしくこんな状態に陥ってた自分に気づかされました。
「自分の楽曲はこうじゃないだろう」
「もっといいものにできるはずだろう」
「毎回買ってくれる人のためにも、クオリティをさらに高くしなければ」
そんなことを考えているうちに、2019秋頃からどうにも手が進まないという状態が続いていました。
けど、こんなのって結局、手前自身で勝手に思い込んでるだけなんだろうな、と。
無論、音楽として他人に提供する以上は、間違ったものを出しちゃいけない、それは最低条件としてありますが、そこから先は決して考えて捻り出すものじゃないんだな、と。とりわけ私みたいな音楽(周りがいうにはテクノ)を作ってる人は。
ありのままに、自分が感じた物を音に乗せて発信していけば、それでいいのだろう、と。
<発信者の「責任」>
日本という国は、どうにも周りの目を気にしすぎるところがある気がします。
徹底的な右習え主義等が原因のひとつじゃないかとは思うけど、自分の好きなことを発信する、そのことに対しても周りの目を気にする必要は本当はないはずなんですよね。
無論、金銭が発生するような物である場合、確かに提供する上での最低限の責任が発生します。音楽であれば、それはアヴォウドをガン無視したりとかの、「間違えていない」事だったり。
※無論、現代音楽とかのように、ジャンルによって禁則事項的なものは変わってくると思うので、絶対の間違いというのはないと思いますが。要は、そこを説明できれば良い訳ですが
では、ゲーム実況・・・彼らの場合はチャンネル開設してたけど、どんな責任があるか?
まあ、発信する、というのがその責任になるわけでしょうね。
けど、「視聴者を楽しませる」ことが、責任に含まれるのか。正直私は入らないと思う。
別に、チャンネル開設者が周りに押し売りしてメンバーになってもらってるわけでもない(無論そういうことがあったら、楽しませることも責任に含まれてしまうのかもしれないけど)。その人たちのプレースタイルを面白いと感じた人が「勝手に」チャンネルに入っているだけなわけです。
入らなきゃいけないなんて誰も言ってない。
もちろん実況者がそんなこと公言したら、間違いなく炎上するでしょうけど、事実はそうだから仕方がない。
この点を勘違いしている人が非常に多い気がする。「お客様は神様だ」なんて、本来の意味と間違った使い方でマウント取りたがる人が多い気がする。
もう、こういう人を見ただけで、自分に関係ない案件でもムカムカする位。
そんなことを、今回幕末志士解散騒動を見てふと感じてしまったわけです。
なんともやるせない気分。
いろいろ話はそれたけど、まあ・・・そっしー氏、今はゆっくり休んでくださいな・・・