「この小娘!」と言われました
リアルで聞いてみたいセリフの3位に「この小娘!」というのがある。
ちなみに2位は「この泥棒猫!」、1位は「ギャフン」だ。
おっしゃったのは91歳のお姉様で、母より年上だからワタクシなど小娘どころかまだ赤ちゃんと言っても過言ではない(過言です)
2位「泥棒猫」は、リアル地域猫にお昼の焼き魚(鮭)を取られた母が叫んでいたな。ドロドロ系泥棒猫は、新宿でゲイ同士の喧嘩で怒鳴り合っていたのを聞いたことがある。字羅史は地味に生きているので、言われたことはありませーん。
91歳のお姉様は某歌劇団のファンで、ショートカットをミルクティー色に染めてTHE 男役という感じ。ファンクラブに所属しているらしいが、ご自分のファンクラブもある(非公認)
90歳以下の叱られたい系女子が群がるんですよ、だって「小娘」ですよー。この歳でこむすめ・・・。皆さん叱られて楽しそう。私は密かに「女版みのもんた」か「女版杉良太郎」と呼んでいる。お昼のワイドショーでみのもんた氏が女性ゲストを「お嬢さん」と呼んでいたのは記憶に鮮明だ。
私は褒められると伸びるタイプなのに、なぜか叱られてしまう悲しさ・・・。
60代は若造ですって
テレビでも紹介された「80歳の壁」という本がある。80歳からの高齢者が「幸齢者」として生きるための本だ。著者は精神科医の他、華々しい経歴の持ち主である和田秀樹氏。1960年生まれである。
評判もいいし、母にも勧めてみようと思って、見事に80歳の壁を越えたお姉様方に聞いてみたのだが・・・。
「60代じゃねぇ、まだ若いじゃない。」
「御本人が80歳を越えてから言ってくれないと」
「御本人が本当に(80歳の壁を)越えられたのを確認したら読むわ」
「読まなくても越えられたし」
それを言っちゃあおしまいよ、と寅さんのように言いたくなるけど、恐くて言えない。だって小娘だもん。
普段年齢は関係ないと言って、ジャニーズ名言集を熟読しているくせに。
若者の情熱に共感できる感性は素晴らしいけれどね。やっぱり顔なのか・・・?
皆様、生涯現役をモットーに輝いているので、越えられずにもがいている母には歯がゆい思いもあるようだ。
後輩を見守る、厳しくも温かい喝を受けるが、歳を取るほど個人差が激しいからちょっと困る。
ついに1位が!?
「字羅史さん、アナタまだ小娘なんだから横にばかり成長してどうするの」
娘時代から体型が変わったことがないというお姉様方には、いつも私の弛んだ身体と精神を叱られている。
「母娘ともに若いんだから、お母様を背負って金比羅様の石段を登っていらっしゃい」
それって笹川○一氏の銅像の、アレですね?
元気で長生きする人はパワーが違う。特にお高いバームクーヘンくらい年輪を重ねた方々は人生経験も相まって太刀打ちできない。
「小娘だからって甘えてちゃダメよ」
「自分の意見ははっきり言うものよ」
そんな時小娘の言えることは、ただ一つなのでした。
ギャフン!
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