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木の家に住まう 4


これまで、このタイトルで3回書いてきましたがタイトルに反して「木」についての記載が少ないなとお思いの方がいらっしゃるかもしれませんね。
木についての記載は、その内登場しますので、気長にお付き合いをお願い致します。

さて、前回は屋根について考えましたね。
屋根の次は外壁の話になります。

◆ 外壁を考える
● 外壁の役割
外壁の役割は、雨風から人や建物を守る、火災などの災害から人や建物を守る、外からの視線を防ぎ、プライバシーを保つと言った点が主な所になると思います。

● 外壁の種類
外壁の種類は沢山ありますが、サイディング、鋼板、珪藻土、漆喰、モルタル、木、など挙げるだけでも限りなく登場しそうですね。海外ではレンガを積んだ物や岩肌をくり抜いた建物、家畜の糞を塗り固めた家など、本当にユニークです。紙であってもガラスが壁であっても良いかもしれません。

● メンテナンス
お住まいをお考えの方の中には「メンテナンスの楽な物」と言う表現でリクエストされることがあるのですが、正直メンテナンスの楽な物って、そんなに種類が無いように思うんですよね。
どのような物であっても、その内、傷むに違いないのですが、外壁をメンテナンスしようと思うと足場が必要になりますし、大掛かりな足場になれば、それなりの費用は掛かります。
ご自分でメンテナンス出来るか?となると、そう簡単なものでもないので、何れプロに依頼せざるを得ないことを考えると、外壁に関しては法令、好みや、ご予算優先で決めても良いのではないか?と思う次第です。

● 法令
都市部では防火基準が地方よりも厳しく、外壁に求められる性能もよりハードルが高くなります。これは火災などの際の延焼、類焼防止が目的となります。
外壁素材単体でそれらの法令をクリア出来る場合と、下地との組み合わせでクリア出来る場合があります。

● 実際の使用例
今日の写真は、住まい手は、ガルバリウム鋼板への憧れをお持ちでした。
偏にガルバリウム鋼板と言っても、様々な形状があり、比較的良く出回っているのは丸波形状、角波形状の物です。しかし、そこに個性をお求めになった住まい手は、出来るだけ表面に凹凸の無いマットな質感の物を、ご自分で見付けられ採用に至った次第です。
当然ですが、拘りを求めることと、ご予算は比例しますのでバランスが大事ですね。

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