弁理士試験体験記⑪ ~時期別の勉強方法 その4(短答直前期)~
その3に引き続き、時期別の勉強方法を記載します。
今回は短答試験に注力時期から短答試験までをまとめています。
1.時期別の勉強方法(短答直前期)
■ 2021年4月
勉強時間:97時間
4月からは完全に短答試験向けの勉強にシフトしました。
四法:下三法=5:5程度の比率で進めていました。
四法は体系別で過去問をずっと解いていました。
下三法は4月中旬くらいまでは講座視聴を進めていました。
4月下旬からは、比較的得意だった著作権と不正競争法防止法は、過去問に着手。条約は過去問を解けそうになかったので、テキストで復習したり、講座を再視聴したりしていました。
また、4月にTACの短答模試を受験。
下三法(特に条約)はほぼ勘で解いていたということもあり、かなりボロボロの点数でした。
短答模試は以下の記事にまとめた通り、一度も合格点に到達することなく、本試験を迎えています。
■ 2021年5月
勉強時間:135時間
私の弁理士試験の勉強期間中で最も勉強した月です。
ゴールデンウィーク休みもあったので、比較的勉強時間は確保しやすかったこともあります。
4月と同様に、四法:下三法=5:5程度の比率で進めていました。
四法は過去問を年度別にして、ひたすら解いていました。
四法は1週間に2年分の過去問を解くというペースで進め、5月は令和2年~平成27年の過去問を解きました。
間違えた問題は、復習するために問題番号を控えていました。
下三法は体系別に過去問を進めていました。
こちらも四法同様に間違えた問題は、問題番号を控えていました。
条約がとにかく苦手で、テキストや条文の書面で勉強を進めるのが辛かったので、講座を繰り返し見たり、聴いたりで進めていました。
■ 2021年6月
勉強時間:112時間
ひたすら短答の過去問を進める+模試という勉強方法でした。
四法:下三法=6:4程度の比率で進めていました。
四法は、令和2年~平成27年で間違えた問題を一度復習。
平成26年~平成23年、令和2年~平成28年の問題を体系別に解いていました。
下三法は体系別に過去問を解いていました。
空いた時間は、パリ条約の条文を読むか、PCTのフローを眺めるようにしていました。理由としては、パリ条約は条文を暗記さえすれば問題が解けること、PCTは多く出題されるため、得点に結びつきやすいと考えたためです。
■ 2021年7月(短答試験まで)
勉強時間:63時間(短答試験まで)
7月は模試もなかったため、ひたすら過去問で勉強していました。
四法は平成27年~平成23年の過去問を年度別に、下三法は令和2年~平成23年の過去問を年度別に解きました。
短答試験1週間前からは自分が今まで間違えた問題や苦手な項目を復習して、本試験に臨みました。
2.まとめ
この時期はずーっと過去問と模試を解きながら、勉強していました。
過去問以外の範囲を勉強する余裕がなかったというのが正直なところですが、過去問の範囲から外れずに勉強できたのが結果的に良かったように思います。
また、四法は根拠をしっかり言えるレベルまで論点を理解する、下三法は過去問で点数が取れるレベルに勉強するというやり方で進めていました。
四法はしっかり点数を取れるようにして、下三法は、苦手な条約は足きり回避レベルでOK、著不は比較的得意だったため得点源にする、というように科目によって目標を変えて勉強していました。
合格するためには満点をとる必要はないため、絶対に正解する範囲と、ある程度捨てる範囲を決めて勉強するのが効率は良いように思います。
あとは、体調管理とメンタル維持に気をつけていました。
メンタル維持としては、模試はボロボロでしたが、あくまで模試だし、本番で合格点を取れれば問題ない!という考え方をして、勉強を進めていました。
短答試験に限っていえば、短答試験の過去問10年分は絶対合格点を取れるというレベルで論点を潰したため、本番も合格点取れるだろうという気持ちで本試験に臨みました。
本試験は、根拠がなくても自信をもって臨むのが良いと思います。
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