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【ひとりごと】「人生はマラソンみたいなものだから」って、言うけどさ。
その日、私は大きな決断の後の複雑な気持ちを友人に打ち明けていた。なんとかこじ開け、ようやく掴めたチャンス。嬉しくて楽しくて舞い上がっていた。でも、少し冷静になった時、自分の力を信じられなかったことと、子育てとの両立への懸念から、泣く泣く手放すことを決めたばかりだった。その時、相手は優しく微笑んで「まぁ、人生はマラソンみたいなものだから。」と言った。
うん、人生はマラソンみたい。長くて色んなことがある。 でも、私の中で何かが引っかかった。
スタートラインまでの道のり
フルマラソンを一度でも完走した人なら、誰もが知っている。42.195キロを走り切ることよりも、そのスタートラインに立つまでの道のりの方が、はるかに多くの試練に満ちているということを。
まだ暗い空の下、誰もいない道を黙々と走る。子どもたちが目を覚ます前の、静寂の中での一歩一歩。時には眠気との戦い、時には自分の弱さとの対話。そんな時間を、何ヶ月も積み重ねていく。真夏の暑さ、真冬の寒さ、突然の雨。それでも走り続ける。
週末の長距離走は、家族の予定との綿密な調整が必要だった。子どもの行事、夫の仕事、日常の家事。全てを調整しながら、練習時間を確保する。時には罪悪感と戦いながら、家族に負担をかけることへの葛藤。
練習を重ねる中での突然の足の痛み。整形外科での診察、リハビリ。または突然の感染症。トレーニング中断を余儀なくされ、積み上げてきた成果が崩れていく不安。でも、それも含めて準備の一部だった。体調管理の難しさ、時間管理の綱渡り、家族への負担。全てが試練であり、学びだった。
レース当日の喜び
実は、マラソン当日は不思議なほど楽しい。確かに42.195キロは長い距離だ。でも、なにより無事スタートラインに立てた喜び。3時間か4時間か。ひたすら地味な練習を積み重ねてきた後のそのスペシャルな時間は、辛さよりも、むしろワクワクと感動に満ちている。
そしてマラソンには明確なコースとゴールがある。42.195キロという距離は、どんなに辛くても終わりが見える。でも人生は違う。いつ終わるかも、どんな障害が待ち受けているかも分からない。何より、マラソンは一度スタートラインに立ってしまえば、あとは決まったコースを前に進むだけ。でも人生は違う。常に複数の選択肢があり、その都度決断を迫られる。今回の私のように、チャンスを手放す決断をすることだってある。
ひとりごと
まぁ、これは私の独り言。何が言いたいのかも何にモヤモヤしているのかも、何だかよく分からないけれど、また前を向いて、できることを一歩一歩進んでいこう。地味でつまんないことも、一歩一歩積み重ねよう。みんなに応援してもらえる楽しい楽しい42.195kmのスタート地点に立てるように、今日もがんばろう。
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三男を妊娠出産してから3年くらい、走るの嫌になってたけれど、今月からまた日常生活にランニングが戻ってきた!
— まり@走る主婦 (@m316jp) October 31, 2024
体力も筋力もなにもなくなったところから再出発1ヶ月目。月間走行距離104km。これからも楽しく走る! pic.twitter.com/MNt1riUkKJ