【iPhone×Notion】スクショが迷子にならない!全自動整理システム構築ガイド
日々、気になった情報をスクショで保存している方は多いのではないでしょうか?私もその一人で、以前は保存したスクショがどこに行ったかわからなくなることが頻繁にありました。そこで、iPhoneのショートカット機能を使って、スクショ撮影と同時にテキスト抽出を行い、自分自身にメール送信する設定を作成しました。
これだけでもかなり探しやすくなりましたが、今回はさらに一歩進んで、受信したメールを自動的にNotionデータベースに追加するシステムを構築しました。これで、スクショとテキスト情報がNotionできれいに整理され、検索も容易になります。
この記事では、GmailからNotionへの自動転送システムの作り方を、Notionデータベースの作成方法からGAS(Google Apps Script)のコードまで、具体的に解説していきます。
システム全体の流れ
このシステムを導入することで、以下のような流れが自動化されます:
iPhoneでスクリーンショットを撮影
ショートカットによるテキスト抽出とメール送信
Gmailでの受信
Google Apps Script(GAS)による自動処理
Notionデータベースへの自動転記
必要な準備
Notionアカウント(無料プランで可)
Googleアカウント
基本的なGoogleスプレッドシートの操作知識
Notionデータベースの詳細設定
1.データベースの作成手順
a. Notionを開き、左側の「+」ボタンをクリック
b. 新規ページを作成
c. ページ内で「/database」と入力
d. 「データベース:インライン」を選択
2.プロパティの設定(各項目の詳細な設定方法)
1. タイトル(デフォルト)
- プロパティ名:「タイトル」
- 用途:スクリーンショットのタイトル保存
- タイプ:Title
2. 受信日
- プロパティ名:「受信日」
- タイプ:Date
- 用途:メールの受信日時を記録
3. MEMO
- プロパティ名:「MEMO」
- タイプ:Text
- 用途:メモ情報の保存
4. スクショ
- プロパティ名:「スクショ」
- タイプ:Files
- 用途:スクリーンショット画像の保存
3.Notion API設定の詳細手順
a. Notion開発者ページへのアクセス
- ブラウザで「https://developers.notion.com」を開く
- 右上の「View my integrations」をクリック
b. インテグレーションの作成
- 「Create new integration」をクリック
- Name:「Screenshot Auto Import」など分かりやすい名前を入力
- Associated workspace:使用するワークスペースを選択
- 「Submit」をクリック
c. APIキーの取得と保存
- 表示されたシークレットキーをメモ帳にコピー
- このキーは後で使用するので、安全な場所に保管
d. データベースとの接続
- Notionに戻り、作成したデータベースを開く
- 右上の「...」をクリック
- 「Connections」を選択 - 作成したインテグレーションを追加
4. Google Apps Script(GAS)の詳細設定
・Google Apps Scriptへのアクセス
- 「script.google.com」にアクセス
- 「新しいプロジェクト」をクリック
- プロジェクト名を「Screenshot Auto Import」などに変更
・スクリプトプロパティの設定手順
function setScriptProperties() {
PropertiesService.getScriptProperties().setProperties({
"FOLDER_ID": "Googleドライブのフォルダ ID", // スクリーンショット保存用フォルダ
"SPREADSHEET_ID": "スプレッドシートのID", // ログ記録用スプレッドシート
"SHEET_NAME": "スクリーンショット", // シート名
"NOTION_DB_ID": "NotionデータベースのID", // NotionのデータベースID
"NOTION_TOKEN": "Notionインテグレーションのトークン" // NotionのAPIキー
}, false);
}
・各IDの取得方法
1.FOLDER_ID(Googleドライブのフォルダ ID)
手順:
1. Googleドライブを開く
2. 新しいフォルダを作成(例:「スクショ保存用」)
3. そのフォルダを開く
4. URLの「folders/」以降の文字列をコピー
※ URLの形式:https://drive.google.com/drive/folders/【この部分がFOLDER_ID】
2.SPREADSHEET_ID(スプレッドシートのID)
手順:
1. 新しいGoogleスプレッドシートを作成
2. URLの「/d/」と「/edit」の間の文字列をコピー
※ URLの形式:https://docs.google.com/spreadsheets/d/【この部分がSPREADSHEET_ID】/edit
3.SHEET_NAME(シート名)
手順:
1. スプレッドシート内の使用したいシート名を入力
2. デフォルトの「スクリーンショット」でもOK
3. 日本語・英語どちらでも設定可能
4.NOTION_DB_ID(NotionデータベースのID)
手順:
1. Notionデータベースを開く
2. URLの最後の部分(?v=の前まで)をコピー
※ URLの形式:https://www.notion.so/【この部分がNOTION_DB_ID】?v=
5.NOTION_TOKEN(NotionのAPIキー)
手順:
1. developers.notion.comにアクセス
2. 「View my integrations」→「New integration」
3. 生成されたシークレットキーをコピー
さっき取得したこれのこと。
・メイン処理の実装(コードの詳細解説)
システムの心臓部となるGoogle Apps Script(GAS)の完全版コードを、以下の有料パートで公開しています。コピー&ペーストですぐに使える形で提供していますので、技術的な知識が少ない方でも安心して導入できます。
・トリガーの設定手順
これにより、毎朝自動的にシステムが起動し、新しいスクリーンショットの確認とNotionへの転送が行われます。まさに「寝ている間に整理される」という理想的な自動化が実現します!
a. Apps Scriptエディタで「トリガー」を開く
- 左側メニューの「トリガー」をクリック
- 「トリガーを追加」をクリック
b. トリガーの詳細設定
- 実行する関数:getEmail
- イベントのソース:時間主導型
- 時間ベースのトリガーのタイプ:日付ベースのタイマー
- 間隔:午前5時から6時
5.AIを活用したカスタマイズとトラブルシューティング
ChatGPTなどのAIを活用することで、このシステムをより使いやすくカスタマイズしたり、問題解決したりすることができます。
AIへの相談方法
効果的な質問例:
- 「このコードの〇〇の部分をカスタマイズして△△という機能を追加したいのですが、どうすればよいですか?」
- 「エラーメッセージが『××』と表示されました。原因と解決方法を教えてください」
- 「自分の用途に合わせて、○○という機能を追加したいのですが、可能でしょうか?」
カスタマイズ相談例
- 「画像の自動リサイズ機能を追加したい」
- 「特定のキーワードを含むスクショだけを別フォルダに振り分けたい」
- 「メールの署名は削除してから保存したい」
など
このシステムは、ご自身のニーズに合わせて無限にカスタマイズ可能です。分からないことがあれば、ChatGPTなどのAIに相談することで、技術的な課題を効率的に解決できます。プログラミングの経験が少ない方でも、AIのサポートを受けながら、自分だけの最適なシステムを構築することができます。
また、このガイドで分からない点や、さらに詳しく知りたい部分があれば、ChatGPTに「このガイドの○○の部分をもっと詳しく説明してください」と質問することで、よりカスタマイズされた説明を受けることができます。
AIは24時間いつでも相談可能で、初心者にも分かりやすい言葉で説明してくれます。どんな小さな疑問でも、気軽に質問してみることをお勧めします。
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