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メザニンの相談スタッフが答えます!|ただ話を聴くだけで、どんな効果があるの?

こんにちは、メザニンで無料相談を担当している古川と申します。

メザニンでは、不安や心理的なお悩みを抱えていらっしゃる方のお話を聴くことで、その方の心理的な支援をしていますが、そもそも、「聴く」ということはどういうことなのでしょうか?

ただ話を聴くだけで、相談者に何が起こるというのでしょうか?


私たちは「準拠枠」でものごとを評価する

「準拠枠」という言葉をご存知でしょうか?
「準拠枠」とは、心理学用語であるものに対する観点・考え方・感じ方のことです。価値観という言葉が、意味としては近いでしょうか。

私達は、常に自分の持っている準拠枠に基づいて、善悪の判断を下したり、「高い/安い」などの価値判断をしたり、「良い/悪い」と評価をしたりしながら生きています。

準拠枠は、「外的準拠枠」と「内的準拠枠」の2つに分けられます。

「外的準拠枠」は、客観的な第3者としての立場でみた認知の枠組みのことです。
例えばカウンセラーは、精神疾患の診断基準やマニュアルをもって判断をします。

一方で内的準拠枠とは、自分専用の色メガネのことで、 先入観、思い込み、考え方のクセに近いものです。 

準拠枠は物事に対する評価を下すときの判断軸になるため、「私は勉強が得意だ」「私は仕事ができないダメなやつだ」といった、自分自身に対する評価にも関わってきます。

周りの人と比べて成績がよくないと感じるときには外的準拠枠が、今までの自分の経験に照らして判断しているときには内的準拠枠が働きかけています。


話を「聴く」と、鏡になる

悩みや不安をカウンセリングでお話ししていただくことで客観的視点を持つことができれば、物事の捉え方は変わってくるのではないかと思います。

ただ、その時の聞く側の姿勢は重要です。

日常生活の中でも、相談したときに相手がずっと下を向いて何か作業をしていたり、仕事をしながら聞かれると、本当に聴いているのかな? と感じることもあると思います。

カウンセリングでは「傾聴」という言葉をよく使いますが、「傾聴」は、こころを傾けてしっかり聴くということ。
誰かに否定も肯定も何もなく、ただ聴いてもらうことで、「聴く」ことの効果が表れてくるのです。

カウンセリングを確立した臨床心理学者カール・ロジャーズ(1902-1987)は、話をする人が一生懸命伝えたいことを、聴く側がきちんとキャッチして受け取ったことを返してあげることで、聴く側は話をしている人にとっての「鏡」になる、と提唱しました。

鏡を前にして、相談者は初めて、自分自身を客観視できるようになり、準拠枠に気づくことができるのです。


解決方法は自分の中に?

無料相談やカウンセリングには、アドバイスが欲しくて来られる方も多いのですが、そんな方でもお話を聞いてもらっているうちに、いつの間にか自分で解決してしまっていることもあります。

実は、解決方法は自分の中にあるのです。

そもそも、一人で考え込んでしまうと、人はいつの間にかネガティブな方向に引き込まれてしまうことがあります。

だから、信頼できる相手に相談したり、相談できる相手がいないときはカウンセラーを頼っても良いと私は思います。

カウンセラーという鏡を前にすることで、自分の振り返りにもなったり、自分一人では気付けなかったことに気づくこともあるかもしれません。

相談やカウンセリングをしていく中で、新たな気づきを得られる方もいらっしゃいます。

誰かに相談したかったけど、今日は忙しくて誰にも相談できなかった。
でも、心がモヤモヤしてスッキリしないというときは、カウンセリングを利用していただけると、モヤモヤも少しスッキリして、寝付きもよくなるかもしれません。

一人で抱え込まず、誰かに聴いていただくこともしていきましょう。



メザニンでは、無料相談を実施しています。
・カウンセリングを受けてみたいけれど話が整理できていない
・どのカウンセラーに相談をすればいいか分からない
・そもそも受けたことがないから試してみたい…etc

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