心理カウンセリングを効率よく使うには?
化粧品や筋トレグッズと同じく、「心理カウンセリング」にも”より効果的な使い方”があります。
今回は、あまり知られていない「心理カウンセリングの使い方」について、解説していきます。
秘密の厳守について
早速解説していくその前に、大事なことをお伝えします。
それが、「秘密の厳守」です。
カウンセラーは、カウンセリングで話された内容を当事者の許可なく流出させることは決してありません。(カウンセラーの守秘義務)
これは職務倫理として、各資格団体などが定めていますし、大学、大学院などの教育機関でも徹底して教えられます。
また私たち、メザニンを運営する株式会社リカレントは「Pマーク」を取得しています。個人情報の取り扱いには細心の注意を払っておりますので、安心してご利用いただけます。
心理カウンセリングの一般的な流れ
それでは、一般的に行われている心理カウンセリングの流れについてご紹介します。
(あくまで「一般的な」流れです。必ずこの通りに行われるというものではありません)
1.話を伺う
相談者が直面している問題や悩みについて、カウンセラーがじっくりと話を聴きます。
相談内容がまとまっていなくても大丈夫です。カウンセラーは相談者の気持ちに寄り添いながら、ていねいにお話を伺っていきます。
2.カウンセラーが課題の把握を行う
カウンセラーは相談者の抱えている問題や悩みを理解し、課題の把握を行います。
3.カウンセリング計画を立てる
カウンセリングの目標や方針をカウンセラーと相談者で相談をしながら、こころの悩みを解消へと導くためのカウンセリング計画を立てます。
この時、相談者とカウンセラーは、同じ問題に取り組む「同盟」関係であることがポイントです。決してカウンセラーは専門家として相談者に一方的に指示を出す関係にはなりません。
初回のカウンセリングは専門用語で「インテーク」と呼ばれ、カウンセリングの方針や目標を確立するための重要な段階です。
メザニンでは「はじめて相談(50分)」がこれに該当します。
さて、3つの流れを紹介しましたが、最初のカウンセリングの時間で必ずカウンセリング計画まで到達するとは限りません。
カウンセラーによっては、2回目、3回目のカウンセリングで計画を一緒に立てる、と自身の方針として決めている方も少なくありません。
カウンセラーは、その時間(メザニンでは50分)に聞くことができた範囲で考えたり、検討をします。
たくさん話を聞ければ聞けるほど、状況に対する解像度も上がって、詳細な検討をする機会が生まれます。
心理カウンセリングの効果を得るために
メザニンでは、一度だけの心理カウンセリングでは抱えている悩みや問題に対する理解を深め問題解決へと導くことが難しいため、継続して利用することを前提とすることをおすすめしています。
一度きりのカウンセリングでは、その瞬間、不安や不満、悩みを吐き出せてスッキリできても、本質的な課題へのアプローチができているわけではないため、やがて課題は再浮上するでしょう。
また、継続する場合には「頻度」もポイントになってきます。
月に1回のカウンセリングなどでは、時間が空き過ぎてしまうため、前回のカウンセリングからの経過報告で終わってしまうことも多く、期待した心理カウンセリングの効果が出にくい傾向があります。
心理カウンセリングの効果を最大限に得るためには、週に1回から2週に1回の定期的な心理カウンセリングの継続を推奨しています。
週6日、ほとんど毎日通わせていたフロイト
余談ですが、「精神分析」の生みの親であるジグムント・フロイト(1865-1939)は、月曜から土曜の週6日、つまりほとんど毎日精神分析を受けることを患者に求めていました。
現在も、分析的な心理療法を用いる場合、週4回以上実施するものを「精神分析」と呼び、それ以下の頻度のものは「精神分析的心理療法」と厳密には区別されます。
いつカウンセリングは終わるのか?
さて、継続してカウンセリングを受けることのメリットはご理解いただけたかと思います。
では、いつになったらカウンセリングは終わるのでしょうか。
まず、終わりのタイミングをカウンセラーが一方的に決めることは、一般的にはありません。
先ほども述べた通り、相談者とカウンセラーは同じ課題に取り組む「同盟」関係です。ですから、課題は解決されたと両者が合意するまで、カウンセリングは続きます。
参考までに、短期的な解決を目指す「ブリーフセラピー」と呼ばれる手法があります。ブリーフセラピーにおいては「12回」が基準と言われています。
まとめ
このnoteでは、カウンセリングの効果的な使い方について解説しました。
以下、要点のまとめです。
カウンセリングで話された内容の秘密は、必ず守られる
カウンセラーは相談者と一緒に計画を立てる
初回のうちに計画が立てられるとは限らず、回数を重ねるほど課題に対する解像度は上がっていく
期間を空け過ぎず、継続的にカウンセリングに取り組むことが最も効果的
心理カウンセリングを始めて利用される方は、上記のことを意識して使ってみてください。
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