思ってるだけじゃ伝わらないね
このタイトルは米津玄師の、LOSERという曲の歌詞の一部だ。
そう。恋愛も友情も、自分が言いたいこと、不満や喜び。
相手に伝わらなきゃ意味がない。
それができないから敗者(Loser)なのだ。
もっと相手を見よう、もっと自分を見つめ直せ。
そして相手に伝わらなきゃ意味がない。
本当にそうだと思う。
米津氏は何故こんな歌詞を作れるのだろうか。
米津玄師もすごいが、THE ORAL CIGALETTSの山中拓也も作詞作曲がすごい。
今回は米津玄師の話なので割愛するが。
なぜ彼らはわたし達ファンを魅了するのか。
どうして熱い思いをそそり立たせることができるのか。
わたし達20〜30代に響く歌声と歌詞。
もっと上の年代にもうウケているのだろうか。
それはわからないが。
きっと米津氏は想像力が強く、感情豊かなのだろう。
彼は発達障害を持っている。
しかし、発達障害には良さがあって、ある一定の能力が高く、それを上手く伝えることができるのだ。
それが「米津玄師」なのだ。
「おれは将来有名になるから必要最低限の写真しか撮らない、撮らせない」
と、言っていたそうだ。
もうこの時点で彼はハチ(ボカロP)として活動していた。
彼が作る曲は独創的で、ファンを魅了し、
かつ、万人受けする曲まで作っている。
しかし彼はこうとも言っている。
「自分の作った曲は後に聞かない。」
最初は意味がよくわからなかったが、
体操の部活をし、その衣装(レオタード)を自作し、更にオーダーを受け専用のインターネット環境で売っている友人がいるのだが、彼女も同じことを言っていた。
「私も前に作った衣装は見ないことにしてるよ。だって似たりよったりの作品になるから。」
驚いた。
そして、なるほど。と思った。
わたしも創作画を描くことがあって、ついつい前の絵を見てしまう癖があった。
そして、新しいアイデアが創作できずにスランプに陥り、創作を辞めた。
もっと自分を磨けていてれば今も創作を続けていたと思う。
しかし、今は今で充実している。
米津玄師や友人の持っている力を感じて、
わたしの胸に響き、そして魅了する。
その感覚を忘れないでいたい。
後ろを振り向かず、将来を見据える彼ら、彼女らに乾杯。
じゃあの。