ずっと死ぬまでワクワクしてたい! Part2
スーパーマンと出会う
それは大学2年の冬でした。来シーズンの関東インカレ1500mに出場をするため、3’55”を切るために冬季トレーニングをしていました。当時は600~700㎞程走っていた記憶があります。そんな超ランナー生活を送っている中、視覚障がいを持つトライアスロン選手のランニング強化のためガイドをしてほしいと連絡をいただきました。経緯はいろいろありましたがただ好きで走っていただけの私にとっては、びっくりするような話でした。「十数年走ってきた経験が誰かの役に立つ‼」そんな風に感じていました。
ガイドを初めてやる日、トライアスロンのことについて沢山お話を聞きました。競技の事、練習の事、アイアンマンという気の狂ったカテゴリーがある事、それに挑戦したいと考えている事。走る事しか知らなかった私にはとても新鮮で少しワクワクしました。
大学3年のシーズンが始まった
大学2年の冬は充実していて、後輩のマラソン練習を手伝い32㎞ 3'40”aveでやったりなど有酸素系トレーニングの消化率はかなり良かったと記憶しています。移行期も心地よく行うことができ、待ちに待ったシーズンインといった感じでした。しかし、そこで出した記録は4’11”。さすがのポジティブボーイもこの結果にはうろたえました。やってきたことには自信があったのに、思うように走れない自分に数年ぶりに嫌気がさしました。「なんかつまんないな」と思っていました。そんな時にふと冬にあったスーパーマンのことを思い出しました。あの時聞いた話がまだ輝いていた気がしたんです。
ついにトライアスロンに手を出す
私は、一つこれが良いという考えを思いつくと周りが見えなくなってしまいます。
これは僕の大好きな映画『インセプション』からの引用ですが、いい意味でも悪い意味でもそのことしか考えられなくなってしまうんです。それが当時の私には「トライアスロン」に転向しようというアイデアでした。だってそっちの方がワクワクしたんですもん。そうとなったら行動は速いほうが良い。すぐさま水着を買い、ウエットスーツをオーダーし、トライスーツもオーダー。しまいにはロードバイクも購入しました。なんて金がかかるスポーツでしょう。でも道具を揃えているときはめちゃくちゃワクワクしました。これを読んでる方は、こいつ大学生だよな?どこからそんな金が出てくるんだ?と感じたと思います。これには、1つ明確な理由があります。それはドイツへ留学に行こうと貯めていた貯金を全て使い果たしたのです。私はドイツ語学科所属ですが、この頃になると大体の友達はドイツの国境をまたぎます。しかし、私はトライアスロンを始めたことにより一文無しになり未だ海外すら行ったことがありません。馬鹿ですねぇ。愚かですねぇ。あの頃は情緒がどうかしてましたねぇ。でもいいんです。ワクワクできているので。
はちゃめちゃトライアスリート生活
道具もそろえ、トライアスリートとしての一年をすごす事になった私ですが、ほぼ金づちで、1㎞先の場所にも車で行く私にとってはスイムもバイクも練習知識は皆無でした。ここから「はちゃめちゃトライアスリート生活」が始まります。色々知人に聞いて回ったところどうやらスイムはスクールに通うのがいいというのを知った私は、駒沢公園付近でスクールを開講している「Suny Fish」にお世話になります。私は関東近郊に住んでいますが朝スイムは6時スタートで電車の始発がありません。かといって車で高速代を払い続ける資金力もありません。という訳で朝3時に起き弁当を作り4時に出発するという生活が始まります。バイクに関しても学生トライアスロンともつながりができ練習に入れてもらうことになりましたが拠点が八王子や多摩地域。これも何とか車で通いながら練習を始めました。数か月後筑波でも練習させていただけることになり、3種目の強化を進めることができる環境を整えられました。それにしてもあっちに行ったりこっちに行ったり、もうハチャメチャです。でも楽しい。新しい自分と出会える。ずっとワクワクしっぱなしです。
そんなこんなで
そんなこんなで、転向を決意して3カ月でスプリントを完走。そして2シーズン目に入り先日行われた学生スプリントオープンで2°13’00”35位という成績を残しました。2シーズン目も楽しみたいと意気込んでおります。
最後に
何でこんなことを書き始めたのか気になるかとは思いますが、理由はいくつかあります。1つ目はきっかけを忘れないように、何かに記しておきたかったから。2つ目はこんなに面白いことをやってるんだから誰かに知ってもらいたかったから。3つ目は関東インカレを突破し日本インカレに出るまでの最高にワクワクする一カ月間を読んでくださる方と共有したかったからです。一か月後の6/30に関東インカレが控えています。そこで日本インカレの切符をつかみ取るまでの練習メニューや雑感をnoteという媒体を通して執筆しようと思います。誰も興味ないかもしれない。でも何かに残して自分で納得いくようにやりたいと思い書き始めました。稚拙な文章だったかとは思いますが最後までお付き合いくださりありがとうございました。そして、これからもお付き合いください。