不満はね、ストレスの素よ。感謝はエネルギーになるのよね
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世界などで活躍している選手のインタビューで、
「これま支えてくれた人達のために」
というフレーズをよく耳にします。
私自身は、「何か」や「誰か」のために頑張れる人間ではないので、インタビューの言葉に共感をすることができません。
支えてくれている人達への感謝はありました。
陸上競技は基本的に1人の競技なので、孤独です。
しかし、タイムを測ってくれる人、応援してくれる人、練習を見てくれる人…沢山の人達に支えられています。
慣れると、無意識に「やってもらって当然」と思ってしまいがちですが、時間を割いて自分を見てくれる人がいるというのはとてもありがたいことです。
全国大会に行った時、部員全員が一緒に行く訳では無いので、当然応援も減ります。そして、強豪校の勢いのある応援やいつもより多い観客という雰囲気にのまれてしまうことがありました。そんな中で、学校の先生が応援に来てくれていたり、自分のことを知ってか知らずか高校名や名前を呼んで応援してくれる人がいると不思議と力が湧いてきます。
選手時代に限らず市民ランナーになってからも、マラソン大会に出ると、近所の方々やただ過ぎていくランナーを必死に応援してくれている方がいます。
「がんばれー」と言われて「ありがとー」と返すとより一層大きな声で「おおっがんばれー」と言ってくれます。そうするとなぜかペースが上がるんです。
人に応援してもらうということはその分力を貰っているんですよね。
良い結果が出せるようになるとついつい「自分はすごいんだぞ」という態度を出してしまいます。
自分の力も当然あるけれど、日々サポートしてくれる人や応援してくれる人から貰っている力も大きいということは忘れないようにしたいですね。
市民ランナーの方、マラソン大会で沿道の応援に応えてみてください。ハイタッチをしてみたり、声を返してみたり。「きつい、つらい」気持ちが和らいで、キツイのに笑ってしまうはずです。自分だけの世界で走るより声援に応えながら走ると「よっしゃもういっちょ行ったろ」とポジティブな気持ちで走ることができると思います。