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【ピアノ練習メニュー】ドホナーニを買ってみたよ!!-ピアノを弾く手を作る-

ピアノは、小さい頃から真剣にやらないと、難しい曲は弾けない、上手くならない。
そう言われていますが、再開した当時も今も、それを否定しながら修行中です。
確かに、指の速さや上達スピード、努力ではどうにもならない事もありますが、補える事もたくさんあると考えています。
また、世の中には、勉強になる書籍や、現在はYouTubeで活動されているピアニストもすごく為になることを言っていますが、
この記事では、自身の記録も兼ねて体験したことを書いていきます。
まだ何者ない奴の雑記ですが、「こんな人もいるんだなぁ」と思って読んでいただければ幸いです。

2020年は、コロナの影響で、ピアノのレッスンをお休みしており、独習をしています。

そんな状況下でも、上達はしたいですし、来年の舞台に向けた曲の準備もあるので、何をしようかと、YouTubeで発信をされているピアニストさんの動画を観る機会がとても多くなりました。
(もちろん、指導者がいない状態で”鵜呑み”にするのは、良くないクセをつける危険性があるので、”参考程度に”です。)

その中で、森本麻衣さんの動画が、とても勉強になる為、全ての動画を観させて頂き、独習時の参考にさせていただいています。

その中でも、気になっている教材があり、遅ばせながら、購入してみました。


とりあえず、1番は、こんな感じ。 

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まずは、率直な感想から。

これ、1週間……初心者は片手ずつ。
1日1セクションを5分、毎日やるだけで、めちゃくちゃ価値のある内容ですね!!
この1番だけで、半年とは言わず1年〜2年かけてもいい内容ですね!!

理由は、私がピアノを再開した当時、地元先生に叩き込まれた内容のことが、そのまま楽譜に書かれているからです。

この教材の使い方は、森本麻衣さんの動画で説明しています。

サクッと1番だけ、とりあえず観てみました。

森本さんの説明をベースに練習に取り入れるとして。

以下、私なら、こうやって使うという事を書きます。
※私は講師でもなければ、音大卒でもないので”こうすべき”とは言いません。地元先生の教えを踏襲しつつ、これがドホナーニの1番を取組む際に非常に有効と思い、書かせていただきます。

①まず初めにこれくらいセクションを細かく区切ります。

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②1日1セクション、片手ずつをそれぞれ5分ずつ弾きます。


【音を出す時の注意点】

⭐︎大前提として、指は、肘、手首は絶対に力まない。つまり、各関節で支えているだけ。指先の”鍵盤を押している点”に重みが乗っているイメージを持つ。

⭐︎全音符を押さえているだけの状態の時、指を一本鍵盤に下ろす時、次の音に行く瞬間……それぞれ、どこで支えていて、どこの筋肉や関節が動いているのか、一つ一つの動作、手の内部の動きをよーーーく観察しながら弾く。

⭐︎いついかなる時も、いかなる形の時も、全ての指の第一関節は潰すべからず!!

1.押さえっぱなしの全音符の指は浮かさない。鍵盤を押し込まない

2.鍵盤を押さえていない指も、全ての指が軽く鍵盤に触れている状態にする。
(青丸部分は触れるだけ。指を動かす時も、ほかの指が鍵盤を押す時も、鳴らさない指は常に鍵盤に軽く触れている状態をキープする。当然、力は入れない。)

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3.鍵盤を押す時の指は、鍵盤が少しずつ押されているのを感じながら、ゆっくり降ろす。
(その時、他の指、手首、肩が力んだり、動いたり、他の指が鍵盤から離れたり押したりしない様、手のフォームが崩れない様に注意を払いながら、本当に下ろしたい指だけを鍵盤の底まで押す。)
※これが上手く行くまで、1音だけで何度も繰り返す。

4.指を上げる時も、3での注意を継続しながら、どこの筋肉や関節が動いているのか、鍵盤の上がる感触を感じながらゆーーーーっくり上げる。

5.少しでも”その音”を鳴らすのに余計な力が加わったら、一度手を離し、もう一度全音符を押さえ直してやり直す。要するにリセットします。

6.1音ずつの動きが無理なく無駄なくできるようになったところで、ようやく音を繋げる。
(一段目はミファミの3連符ですが、初めはミだけ、次にファだけ。どちらも力まなくなったらようやく2音ミファを弾く。このように少しずつ音数を増やします。)
※音数増えた時、次の音弾く瞬間も力みがちになるので、一気に増やさずに、少しずつ増やして”どこの指がどう動いた時に無駄に力が入るのか、無駄につっかかりを感じるのか”を自分の中で明確にしてください。
そして、その”無駄”を全て取りいて、音を鳴らしてください。

③ ②の工程で全てのセクションをやり終わったら両手を合わせます。これも1日1セクションずつやります。

•指の動かし方は、両手になっても②と同じ意識を持ってください。

•両手をやる前に、必ず片手ずつ弾いて、指の動かし方をよーーーく確認して、左右どちらも”違和感”がなくなったら両手を合わせてください。

④ 最終的に通します。

……と、すごーーーくざっくり書かせて貰いましたがこの教材は”かなり高度な教材”だなぁ、と感じました。

森本さんの説明でも、かなりゆっくり、弱音で弾いていましたが、あの速さ、あの音量で両手でこの教材が意図するように正しく弾けるようになるには、かなり鍛錬が必要だと感じました。
(“正しく”弾こうとすると、動画の速さでも、初級者や中級者にとっては速いです。)

森本さんの動画では、ppppで弾いてください、と仰っていましたが。
私個人的には、ハーフタッチの位置まで鍵盤を押した時の、その場所で、鍵盤の”重さ”が変わる感触と、底まで押す時の”カツン”という感触をしっかりと感じる位に指の動きをスローーーーモーーーーションでやりたいので、むしろ”音がならない位”でもいいと思います。(抜けるではなく、正しく押しても”鳴らない”という感覚……言語化難しい……)
この、鍵盤の感触を”感じる”、筋肉や関節の動きを”感じる”という経験の積み重ねが、速いパッセージや複雑なパッセージの曲を弾いても、指先のコントロールを意識しやすくなり、ピアノを弾く為の筋肉をつけてくれます。

当然、”本能”や”運動能力”に頼ったやり方ではないので、この部分に関しては、いつからピアノを始めても、共通してある程度は身につけられる事と思っています。

元から持っている指の速さの限界はあるかもしれませんが、確実に、今よりも指が動かしやすくなるので、インテンポでは無理、思っていた事が、このゆーーーーーーっくり練習を積み重ねる事により、出来る様になっていた…という経験を私は何曲かしています。(もちろん、瞬発力を鍛えるトレーニングも取り入れましたが…)

上達のスピードは、個人差ありますし、年単位で時間のかかる事なので、毎日たったの数分でも継続する事が重要ですが、この毎日、たかだか数分が、後々効いてくるんです。

当然、もっとやれる人は、もっとやれば良いです。

しかし、必ずしもそうはいかない。忙しい人や、私の様に働きつつ、作曲理論の勉強もやっていて何足も草鞋を履いているような人向けに”こういう使い方をしよう”という事を簡単に書き出してみました。(文章では限界あります。もどかしい!!)

あくまでも、指のスペックを上げる為の方法なので、これだけをやればいいという訳ではないです。

この記事に関しては、表現力や音色がどう、という話をしている訳ではないので、誤解なき様、お願いします。
もちろん、これだけでは難しい曲は弾けませんし、コンクールで勝てる様になるというものではないです。

これをやれば、自分のピアノはかなり変わる、というのは確信しています。指の感覚が全て変わるからね!!

まだ1番をサラッと数日弾いてみただけなのですが、今後、苦手な指や音形の練習曲をドホナーニ取り入れていきます。

※初心者の方は、怪我や変なクセがつくといけないので、正しい奏法をしっかり教えてくれる先生に可能な限り、師事しましょう。
正しい事を教えてくださる先生は、たった1度のレッスン、短時間レッスンでも、日々の練習内容を変えてくれる位の”情報量”をもったレッスンをして下さります。
練習中に手に違和感、痛みを感じた時は、無理は厳禁です。
怪我してしまったら、練習が何日も”中断”されてしまうので、本末転倒になってしまいます。

ミジンコが偉そうに書いてみましたが……参考までに、ご紹介させていただきました。
(ピアノ奏法だけで無限に語れます……)

他にも、ドホナーニのいい使い方、効果的な練習方法など、ありましたら、教えてください!!

いつもレベルが高く、良質な情報を発信してくださる、森本麻衣さんに感謝しながら書かせていただきました。


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