[第参話]市民大会デビュー。〜中学編〜
1年目。
弓道教室(お試し期間?)が終わると、地元弓道連盟に所属する事になりました。
その後は1年ごとに登録料(かなり安い)を支払って、更新していくシステムです。
…とは言え、はじめて半年も経たない中学生が、いきなり一般の人と同じ射場でひとりで引かせてもらえるわけもなく。
相変わらず、毎週火曜と木曜の2回。19:00〜21:00の2時間。
弓道教室の担当の先生方の完全監督の元、的前に立っていました。
初心者の集まりだったので、たまに矢はとんでもないところに飛んでいきます。
矢が的まで届かない…と言うのは、結構当たり前で。
隣の的に的中させたり、暴発防止ネットに引っ掛かるのは日常茶飯事でした。
秋になると市民大会の誘いが来ました。
…とは言っても、一般部門と、高校の部は市内近隣の3校、中学生の部は参加者が10人にも満たない、個人戦のみの本当に小さな大会でした。
立射で、4つ矢×2回戦。つまり1人8本引いて合計的中数で競います。
※非公式戦のほとんどはこんな感じです。
私が弓連で弓を引いていた当時、中学生は”的中しないのが当然”でした。
なので、合計8本引いても、1本中った人は3人くらい。
その3人で順位決定戦の射詰め。
デビュー戦の事はよく覚えていないけれど、当時の私は、合計8本、弓を引いたところで、的中なんてしなかったので、自分の出番が終わったら、相変わらず、人の試合なんて見ないで、弓連で仲良くなった人とアニメトークで時間を潰す…なんてことをしていました。
そして、秋が過ぎると、学校の部活が少し忙しくなります。
部活は、オフシーズン中に合宿や1年生大会があったり、春先から始まる公式大会に向けて、実力をつける為に、部活の練習量、練習試合が増える時期でした。
という事で、1,2年生の時は、冬になると弓道をお休みしていました。