『俺のスカート、どこ行った?』でみる女装男子
私は、かわいいものが大好きです。
小さい頃に野山を駆け回っていた私には「女の子らしい」という言葉は呪いのようでしたが、それと同時に「かわいい」ことへの憧れは強くありました。
背が高めで大人びた顔つきの私は「かわいい」ものが似合う時期が短く、その頃には近所の男の子のお下がりばかりを着ていました。母が散髪に失敗してショートヘアしたせいで男の子に間違われていたこともある私は、自分で服を選べるようになってからも「かわいい」格好をする勇気が持てませんでした。
自分にはないものだから、より強く憧れるのかも知れません。
明るく染まった髪の毛が綺麗にカールして、つけまつげで縁取られた大きな目をして、フワッとしたワンピースやスカートを着て、ツヤツヤの赤いリップティントをつけたかわいい子を見つけると、思わず目で追ってしまいます。
そして、それは別に「女の子」でなくても「かわいい」ならいいのです。私は、「女装と呼ばれる格好」をしたかわいい子が好きなのです。もっというと、男の子のかわいい服装はあまり見られないので見つけると本当に嬉しくなります。
さて、前置きが長くなりましたが本題です。
『俺のスカート、どこ行った?』第8話の文化祭、ゲイで女装家の教師・原田のぶおのクラスはゲイバーのパロディをやりました。
そこで出てきた女装男子たちがとてもかわいくて私のテンションが上がったので、おススメ従業員をご紹介します。
真っ白な服、かわいいですよね!ウェディングドレスのイメージがあるせいかも知れないですが、特別かわいく見えます。髪型も狙いすぎていなくてかわいい!
ちょっと恥ずかしそうな仕草にキュンとしてしまいますね!柄物の浴衣はかわいいですよね。特に花柄は特別かわいいです。そしてショートヘアもよくお似合いです。
お化粧映えする顔立ちだから、派手めなメイクと派手柄のワンピースがマッチしていてかわいいですね!アクセサリーや髪型も個性的で、ちょっとレトロな感じがとてもかわいいです。
スカートがゆれる様子って、なんであんなに心ときめくのでしょうか?特にロングスカートは歩く度に波のようにゆれるのが堪りません。一房つまんだ髪の毛が艶っぽくて素敵ですね。
そして最後。
もう最っ高にかわいいー!!!
これは完全に自分がかわいいと知っている人間のやることですね!花柄のワンピース、ぶりっ子ポーズ、見上げのアングル、すべてがかわいい!
俺スカに関わるすべての方々、素晴らしいものを見させて頂き、ありがとうございました!!!
主役級の生徒である明智(永瀬廉さん)のピンクでプリンセスなドレス姿や、東条(道枝駿佑さん)の麗しすぎるツインテール姿、若林(長尾謙杜さん)のキュート過ぎるメイド姿もすごくかわいかったのですが、オトナの事情で画像がご紹介できないので配信などでご確認ください。
さて、このゲイバーをやるに当たって、のぶおは生徒たちにドラッグクイーンを「派手に女性をパロディにする表現」で「ゲイの世界の文化」であると説明します。
のぶおはその文化圏で生きてきたことを受け入れていて、自分の生き方をきちんと肯定していることを感じさせました。その文化圏にいる自分を誰に何と言われても誇りに思っている。自分の愛するコミュニティの正装を受け入れる姿は、とてもかっこいいものでした。
そんなのぶおに生徒のひとりである光岡が「本当は女の子になりたい」と告白します。女装をした自分を周囲から「かわいい」と肯定してもらった事で、その気持ちを口に出せるようになった光岡。それに対して「いいんじゃない」とのぶおが肯定したところに、私はとても感動しました。
性自認と周囲から求められる服装が異なっている苦しみは大きいと思いますが、もっと些細な「自分には似合わない」「男の子に間違われていた私が、かわいい服装なんて出来ない」「もういい年だからこんな格好しちゃいけない」という気持ちに負けて、自分のしたい服装ができずに悩む人間もいます。そういう人間にとって「自分のしたい格好をしていい」という言葉は、画面の向こう側からでもとても心強く感じました。
かわいくて感動もある『俺のスカート、どこ行った?』第8話、本当に最高でした!このドラマが終わってしまうのが寂しくてしょうがないですが、最終回も楽しみです!