「hundred=hand+red」的バカ
先日Twitterでこんな投稿を見かけた。
投稿についている写真は雑誌『杼』第1号(1983年)だろう。蓮實重彦がインタビューされている。この内容は『〈批評〉のトリアーデ』という単行本に入っていて、写真と同じ箇所が国会図書館のデジタルコレクションでもチェックできる。
写真に出てくる渡部とは、最近セクハラ訴訟で控訴審でも賠償命令を受けたあの渡部直己だ。
蓮實が数字に着目して大江健三郎を論じている話を取り上げているのだけれど、そこで渡部が奇怪なことを言い出す。
渡部の奇怪な発言の理屈はこういうことだろう。
渡部の発言の直後にある蓮實の「……。」が、わたしは笑えて笑えて仕方がない。真面目に言ったのだとすれば、渡部はバカだと思う。語源的にも支持できないだろうし、何ならそこはレッドハンドじゃなきゃ駄目だろう笑
インタビューで蓮實が「正統派」を自称しているのも納得という感じだ。ある程度妥当な方法で読もうとする姿勢がある。もちろん妥当かどうかも恣意的な基準なのだけれども。
渡部のようなバカのやり口を、蓮實は「こっちまで崩れてしまう」と言っている。写真の中には無いが「どなたかがやるのはいっこうに構いませんけれど」などと付け加えているのも笑える。
水曜の夕方にTwitterでも書いたのだけど、ずっと反芻して笑えるのでnoteでも書いてしまった。これも閑居するが故の不善である。