【読書ノート】『税金下げろ、規制をなくせ 日本経済復活の処方箋』(渡瀬裕哉著)
税金なんて低い方がいいと買い物をするたびに思う。
100円均一はいつからか110円均一になってしまった。軽減税率ってなんだ。食品は8%だったり、10%のものがあったりする。複雑で面倒くさい。
しかも税金が下がっているのを見たことがないな。
所得が増えないにも関わらず、税金とか言って私達の負担は増え続けている。ていうか、値上がりする時代にあって、税率が8%のままだったら、税金も増えてないか。買い物するのも大変だっていうのに…こんな時くらい税金減らしてくれよな。
ということで、毎年11月11日から17日は「税を考える週間」らしい。
その目的は国税庁のホームページによると、「国民の皆様に租税の意義や役割、税務行政に対する知識と理解を深めていただくため」「この期間を中心に様々な広報活動を行うとともに、税務行政に対するご意見やご要望をお寄せいただく機会」としているらしい。
消費税などという生活に対する罰金を払っている方からしたら、何なんだと言いたくなるようなイベントだな。こういうイベントを嬉しがっている人もいるのだからまああまり強いことは言わないが。
この本はとても面白かった。
たくさん勉強になったことはあるけれども、そのなかでも2つのことを。
1つ目。2対1ルール。トランプ大統領最大の功績だという。
「『新しい規制を一つ作りたかったら、いらない規制を二つ廃止しろ』というルール」なのだという。規制を作りたくてしょうがない役人の習性を利用したルールだな。それに役人は他の誰よりも規制を知り尽くしているから、効率的に規制廃止が進む。早いとこ、日本でもこんなルールができるといいな。自民じゃ無理だし、立憲でも無理だろうし、希望を見出すとしたら維新になるのか…
2つ目。減税。
有権者は「減税しろ」というだけでいいのだという。各方面からできない理由が飛んでくるが、無視無視。ここが重要だな。理論武装した「偉い人たち」があれがどうとか、これがこうとか言いながら減税できない理由をとうとうと述べてくる。この人たちは結局減税したくないが本心なのだろう。美味しい蜜を吸っている人だな。
税を考える週間に読むにふさわしい本を読むことができた。
日本の経済を良くするために個人ができることは、「減税しろ」と言い続けることが一番なのだろう。
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