想いには限りがないから 流れる雲や透きとおる蒼い空に悲しさが映る ここが全てで それでも美しい世界が全て
そうして 日々は輝いて過ぎた 記憶からこぼれおちるものは 要らないものなんだろうけど きっと今もあそこで聴けるはず 時間の中に閉じ込めた歌
あの時だった 確かに、あの時だったんだ 存在していた未来が 陽炎のように ゆらめいて 日々は翳り 存在と時間の重さがかかる
曇り空の寒い日 モノクロームのような、寂れた銀座通り 詩情のような感覚で 心の奥底が疼いて 日々は少しずつ変わり 時間がその役目を終えていく
冬の 夕刻の陽が 白いビルを 染めて 癒えない思いも 叶わない願いも抱えたままで
もうあの物語は 紡ぎ直すことはできない。 長く続いた 時の影
別れを抱いた あの季節に 僕は君に最後に 手を振った このままで暖かな春が来るだろう 穏やかな日差しに そう感じた
過ぎ去った時間は どこにいったのだろう? 夏の陽炎の中にあるようで 夢の中で 遠い過去の話 楽しそうに話してた
アルコールの気だるさと 夏の白昼夢 淡い光に包まれて 時間が 想いが溶けていく
夕焼けの中で子らが遊んでいる 階段のコンクリートが 残照を浴びて 感情に入り込む 白い時間