#05 ちょっくら Jamり 散らかしてみた③
ロールを作成したら、次の段階に移ります。
ロールを念頭に置いた状態で「プロット」を作成していきます。
あなたも一度はプロットというコトバはあるのではないでしょうか?
プロットとは、起承転結、序破急などで言い表せるもの。まあ、いってみれば物語のストーリー展開です。
このストーリー展開でよく用いられるのが「起承転結」。すでにご存じとは思いますが、一度説明しておく。
起:物語がはじまっていく段階。世界観や主人公の説明などがある。
承:第一展開。主人公が第一の成功を収めるなどが多い。
転:第二展開。大きな波乱や主人公が失敗するなど、ひっくり返る展開もある。
結:終劇に向けての展開。主人公が力をつけ、ラスボスを倒して大団円。
以上のようなストーリー展開を構成したものがプロット。
中編から長編の小説の場合、起の中に起承転結を作るなどパートごとでの起伏を付けることで、読者をよりひきつける作品を作っていくことが可能になります。
ロールをしっかり作っておけば、プロットは書き下していくだけなので簡単でしょう。
私が今作で作成したプロットは、以下の通り。起承転結の4つにこだわる必要はありません。起承転結を意識し、複数の簡単なプロットを作成しましょう。
・AIデザイナーとしての私。
・AIデザインによって自らのどんどん肉体も改造をしていく。
・世界的にもAIデザインによる肉体改造が流行っていく。
・樹が美しいモノを目指した理由②:ミズキの醜態にショック、いつまでも美しくありたいと思う。
・美しくありたいと思えば思うほど、樹は肉体を改造し続けていった。
・しかし、AIで改造した身体は、生物的にはマッチしておらず、崩れはじめていく。
・ある日、すべてナチュラルであるが美しく自由な生き方をするケイに再度出会う。
・ケイのある言葉で「自然である」ことの美しさに衝撃を受ける。
・自らが求めていたのは、外見的な美しさや変化ではなく、「変わらず、自分らしくあっていいこと」ということ。精神的な美しさから逃げていたことに気付いたのだった。
・無理矢理に変化せず、自然に生きることは美しいことであると樹は気付く。
・気付くと同時に、身体が壊れた。
・最後にそう感じる私はどこまでが自分なのであろうか?(電脳)
このように作品の「起承転結」をあらましのように挙げていく。
出来る限り、そこの部分で強調したい部分を詳細に書いておくといい。
プロットが作りあがったら編集に再度確認を取ります。できればここで、各プロットでの大きな場面を線でつなげ、いくつか書いておくと編集にもわかりやすくなるでしょう。
今回、私はロールから、プロットまでで大体4時間くらいで編集と合意がとれました。
ロール、プロットづくりをしっかりと行っておくと、作品にブレが無くなります。
ここに多くの時間を割くことが作品の「でき」を左右します。あなたが小説を書く際には、しっかりと作りこんでいくことをおススメします。