アドカレ5日目 初音ミク Project DIVA Arcade



・そもそもこのゲームはなに?

ユーザーが新たに世界を創っていく世界初のCGM(Consumer Generated Media)アーケードゲーム。

ポップでキュートな歌声のバーチャル・シンガー「初音ミク」主演の爽快感抜群のリズムアクションゲームです。

人気を博したPSP®「プレイステーション・ポータブル」用ソフト「初音ミク -Project DIVA-」の楽曲を中心に人気曲を多数収録のほか、動画投稿サイトで募集された楽曲も収録。今後もネットワーク配信による新曲追加を予定しています。

初音ミク Project DIVA Arcade公式サイト 遊び方より

世間ではこのゲームはいわゆる音ゲーとして認識されていると思います。
ですが実際は違います。パズルゲームです。

どうしてパズルゲームになったのか

最初に、このゲームの「スコア」を決める要素がいくつかあるのでそれを説明します。
かなりすっ飛ばして簡素な説明にするので後述のwikiで詳細を確認するともっと楽しめる…かもしれません。

まず、音ゲーでスコアを決める要素と言えば「いかに判定の中心でボタンを押せたか」の要素があります。
このゲームにおいては、COOL,FINE,SAFE,SAD,WORSTの5段階評価に分かれています。
そして、それぞれのボタンとは異なるボタンを押した際の判定も用意されています。

次にコンボボーナス。細かい点数は記載しませんが、要するにコンボが続けば続くだけボーナスが増えます。

そしてライフボーナス。曲が始まった初期状態から最大まで回復すると、以降最大ライフを維持するとボーナスが貰えます。

まだまだあります同時押しボーナス。正しい組み合わせで押せた際にボーナスが貰えます。

最後にチェーンスライドボーナス。これに関してはもう説明がややこしいのでwikiのスクショをまるまる貼り付けます。

なにを言ってるかわからない。俺たちは雰囲気でスコアタをしている。

そしてこれらを組み合わせて最終的なスコアが決まる。
このゲームは理論値が(理論上)存在するゲームなので、一部を除きスコアランキングは理論値を早いもの順で競うゲームになってました

おかしい、パズルゲームだった説明をしてたはずでは!!?

ここまでスコアを決める要素を説明させてもらった。
しかし肝心のパズルゲームだと言い切った要素については全く触れていない。


それではなぜそうなるかを説明させていただきます。


最初に、このゲームには理論値があるという説明をしましたが()でくくったり一部を強調したのには理由があります。
このゲームは理論値が出せる筐体と出せない筐体が一部楽曲毎に存在し、なおかつ判定位置が変わります。

なにを言ってるかわからないと思いますが、先ほどのスコア決定要素であえて説明しなかった要素があるのでそれを交えて説明します。


HOLDボーナスの存在

先ほどまでは「正しくボタンを押せていれば」貰えるボーナス点だけでしたが、コイツは「ボタンを押していた時間」だけボーナスが貰えます。
1フレーム単位(10点)でボーナス点が貰えるため、規定秒数(最大5秒)まで押し続けることができれば60フレーム×5で3000点が貰えることとなる。
なお5秒間HOLDしきれてた場合のみ貰えるMAX HOLDボーナスもある。

HOLDノートは押している最中にも出てくることがあり、途中で追加されることもあります。なので、これらを処理してる都合上完全に取り切れないことがあります。

なので「HOLDを伸ばすために通常ノートを捨てる瞬間」が発生します。
前述のコンボボーナスを捨ててでも4つボタンHOLDをMAXまで育てたほうがいい場面が生まれることがあります。(2,3ボタンでも)

これによりパズルゲームの片鱗が見え始めることになるのです。



スーパー目押しタイムが存在するパズルゲーム

先ほどの項目で「HOLDを伸ばすために通常ノートを捨てる瞬間」があると言いましたね?
ではここから闇のパズルゲームである所以 ゆえんを説明していきます。

まず、前提としてこのゲームはCOOL,FINEの判定であればコンボが繋がります。
そしてHOLDを伸ばすためにコンボボーナスやらなにやらを投げ捨てたほうがいい瞬間があります。

これが重なると「コンボを繋げながらHOLDを伸ばす」のと「コンボを捨ててまでHOLDを伸ばしたほうがいい」のふたつのシーンが生まれます。

そして、後者の方がかなりやっかいなことに条件が同じでも分岐していきます。
「特定のフレームでだけHOLDを伸ばすことができる状況」が生まれるからです。
これによってなにが起きるかというと、【わざと遅くHOLDを開始して、わざと早く最後のHOLDを押して完走してボーナスを貰う】という手法が生まれます。

ただでさえ色々条件が分岐してスコア√が決まるゲームなのに、1フレーム単
位での目押しを要求される闇のゲームでもあります。

フレーム単位の目押し、という言葉がある通り判定の幅というのが存在します。
細かく言うと曲によって違ったり、筐体によって違ったり、モジュール(キャラクターの着せ替え要素)によって違ったりと都市伝説レベルのものから実在するものまであるので詳しくはオタクくんに聞いてほしいのですが、ここでは中央から前後2フレームまでの合計5フレームだと思っておいてください。


詳細はこちらのwikiで。ただし明かされてない部分があったりでほんとのことは多分誰にもわかりません。



100円につき1回だけ挑戦する権利を与えられるスコアタ


スコアタの闇の要素はわかった、じゃあ実際どうなんだ?と思うのが常でしょう。

ではここでスコアタの中でも最上級の闇、鬼畜√をご紹介します。

はじめに

鬼畜√という名前はプレイヤー間での呼び名であり、条件は様々です。
結論から言うと「組み立てたパズルを決められた手順で進行しないとゲームオーバーになったり、ひとつミスしただけでルートが破綻して完走できなくなる」というのが含まれます。

後述の動画のキャプション。わかりやすくいうとこれだけの条件があります。

この中で有名なのは恐らく上二つの条件かと思います。
失敗=ゲームオーバーという図式がすぐ思い浮かぶので。

それではこちらの動画をご覧ください。


はい。おおよそ普通の音ゲーではやらないことばかりやってますね。
これがパズルゲームである理由です。

ちょっとだけ解説するとこの曲のこのルートは、「まず全てのノートがCOOLであることが前提条件」としてあって、その上で「特定箇所のHOLDは特定のタイミング以外許されなくて」、なおかつどっかミスすると「達成率がボーダー以下になって完走したと認められない」かもしくは「そもそもライフが足りなくなって死ぬ」のといったことが起きるルートになっています。

要するに難しい箇所が何個もあるけどいっこもミスっちゃいけないよ!でも通常通りにプレイしてるところもF0ペースで進行してね!ライフ足りなくなるから!という曲です。誰がこのルート見つけたんだバカタレ


とはいえここまで解説してもよくわからんって人もいるでしょう。
それでは次はこちらをご覧ください。


今あなた達には「簡単な部類である鬼畜√を通す人間」の様子を見ていただきました。
これを見たらわかる通り、ひとつミスすると100円玉がボッシュートされていってます。

では鬼畜√は難しい。ちぃわかった。という方のために次はこちらをどうぞ。

はい!普通に考えたらあり得ない「最遅SADから最速SADでHOLDを繋いであとは簡単な手順」をする人の苦しみを見ていただきました。
こういった形での鬼畜√というのもあります。

ついでに自分が一番好きな鬼畜√を紹介します。妥協ルートしか通せたことないけど


振り返り

ここまでの文字と動画である程度はこのゲームのスコアタというのがいかに頭のおかしい難しい要素が含まれたゲームだったのか、というのが伝わったかな。と思います。
しかし勘違いして欲しくないのは、決してこのゲームはこういったスコアタばかりではないということです。
譜面通りにやればいい曲も多く存在します。(例:ねこみみスイッチHARDなど)

音ゲーのスコアアタックと言えば全部パーフェクトにするのが当たり前の昨今、過去こういうゲームもあったんだよ。というのが皆さんに伝わったなら幸いです。

おわりに

このゲームで過去に100円玉をドブに捨てまくった自分や友人たちの苦労が少しは報われるといいな、と思っております。

多分この記事を見てこのゲームをやる人っていないと思うんですけど、もし興味があったらニコニコ動画の方でやってみたい曲のルート動画を探してみてください。DIVAAV全盛期の隆盛がそこにはあります。(一部秘匿されたまま通せなくなった曲とかありますけど…)

そして今回鬼畜√を紹介するために引用許可を秒で出してくれためがさんありがとうございます。また麻雀やろうな。


明日もお楽しみに。

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