アドカレ9日目 クリミナルガールズ
地獄の塔に集められた7人の少女たち。
彼女たちは、「半罪人」と呼ばれる犯罪因子。
そんな彼女たちのために用意された更生プログラム
その名も――“ヨミガエリ”
プログラムの目標は、塔の最上階へ登ること。
そうすれば彼女達の罪は償われ、
現世へとよみがえることができる。
主人公はそんな彼女達の指導教官として、
7人を最上階へ導く任務につく。
ただ、相手は超がつくほど個性豊かで少女たち!
そうも順調に行くはずがなく・・・!?
えっちなお仕置きで試練を乗り越えてヨミガエレ!
本作はPSPで発売された、日本一ソフトウェアのゲームです。
その当時「えっちな描写」があるゲームは数あれど、明確にお仕置きというカタチで表現していたのはなかなか無かったと思います。
ちょっとムフフなゲームと思われるような作品ですが、そんな導入に対して結構なバックグラウンドがある少女達が数多くいます。
が、しかしそんなことは置いといてRPGとしての魅力が勝ったので今回はそちらを紹介します。
独特な戦闘システム
本作はRPGとしては異例な戦闘システムを採用している。
というのも、コマンドを選択するだの、作戦を考えるだの、そんなものはない。
全て彼女たちが提案してきた行動から選択して戦闘を進めていくこととなる。
![](https://assets.st-note.com/img/1733742110-5EecCyZY7Qbv9DxB4Xhs0GIj.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1733742180-m4KJqIc7hnFfy0QXVot3vEU2.png?width=1200)
彼女たちの提案は明確なものからなに言ってるんだコイツみたいなものまである。
この様に普通のRPGとは一味違った戦闘スタイルで楽しめることができます。
また、彼女たちの提案は「バフをかけて次ターンから攻勢に移りたい」といったプレイヤーの心情を全くもって無視することもあるため、慣れないうちはかなり苦労することだろう。
だがしかし、一旦慣れてさえしまえば彼女たちの個性が見えてくる提案に、ある種好意すら見えてくる。
なにごとも信頼関係が重要なゲームなことを考えると、ずいぶんと愛らしく思える。
レベリング大正義
本作はRPGのわりになんと装備品が存在しない。
というわけで戦闘を優位に進めるにはパワーを上げて物理で殴る。が普通にまかり通る。
序盤はランダムエンカウントの敵をキャンプ地(ドラクエ等で言う宿屋)近辺でひたすら狩り続ける地道な作業が必要。
中盤以降はキャラクターがフィールドで使えるスキルで多少狩り効率も上がるが、基本的に終盤までフィールド狩りを続けてレベリングするゲームとなっている。
そのため、おつかいイベントでマップをかけずりまわる回数が多い本作ではちょっと苦痛に感じる人も多いかもしれないが、逆に言えば「お仕置き」にフォーカスされたゲームであると考えればこれくらい簡素なシステムなのが合っていたのかもしれない。
なので、日本一ソフトウェア味を期待していると、やや肩透かしをくらうことは間違いないとはいえる。
騎士化とロール
本作のキャラクター達は皆一様に「騎士化」と呼ばれる強化イベントが存在する。
これにより元から役割が各キャラクターにあったのが、さらに尖っていくことになる。
キャラクター毎に明確にアタッカー、タンク、バッファー等まるでロールシステムがあるかのような別れ方をするので、お好みの戦闘スタイルで進めれる。(一部除く。)
また、ボスにも状態異常が結構通るためにデバッファーが特定場面で不要がち問題も解消されている。
お気に入りのキャラクターで攻略するも、状況に合わせてPTメンバーを選出するでもヨシと結構自由度の高い戦闘スタイルを取れるのは特徴である。
そして騎士化することにより、彼女たちの中でも絆が芽生え「キズナアタック」という合体技を出せるようになる。
これが結構協力なので、ダレてくる中盤のアクセントとしては一役買っている。
また、衣装も変わるため変身イベントとしても結構良い。
ぼくはランの騎士化が好きです。
![](https://assets.st-note.com/img/1733743706-Grevi0X9OCbwgnoYIEpcmNBU.png?width=1200)
キャラクター毎の異なるED
まぁ本作はキャラゲーではあるので、全員に個別EDがある。
というか若くして亡くなったがために、未来に犯すハズだった罪を償い現世にヨミガエリをするというのがシナリオの根幹にあるからまぁ当然っちゃ当然ではある。
一応本作のやりこみ要素としては、各キャラクターのEDを回収し、裏ボスを撃破するといったものになる。
シナリオ進行中に各キャラクターの過去を知る経緯があるので、それを全て見れたならカタルシスを得ることはできようと思う。
ちなみに僕はひとり分見て満足してやめました。どうして…
おわりに
正直思い出としては結構薄いけど、本作はPSPで発売されたことと、とある理由で自力で戦闘を自動化するマクロを組んで攻略したとあって実際にはあんまり苦労しないでクリアまでしたゲームだったりします。
今回はあえて触れなかったですが、お仕置きありきのゲームと言ったわけではないという話でお仕置きは普通にえっちぃです。
Steam版はしょっちゅうセールやってるので、よかったら手に取って見てください。
明日もお楽しみに。