無風状態ですが…、恋の句です。
現実の生活では無風状態ですが、
恋の句を詠んでみたりもします。ヘンな趣味です。
はつ恋や水晶浜へ春霙
春霙(はるみぞれ)は、春に降るみぞれです。
水晶浜(すいしょうはま)は、福井県の敦賀半島にある浜辺で
水の美しい処だそうです。
初恋には二通りの意味があります。
一つは、その人の人生で、初めての恋。
もう一つは、恋の始まりのころ。
人生で初めての恋は、一度きりですが
恋の始まりの状態は、何度も体験できますね。
もやもやして、どきどきして
くるしいんだか、うれしいんだか
未来を知りたいんだか、知りたくないんだか
勝手に盛り上がっている、あの心境です。
両想いになって、倦怠期になって
そろそろ終わりかなあと思うなら、
片思いのまま、気持ちの鮮度を失わないでいる方が
しあわせなんじゃないかな、とも思います。
うつつにはふれえぬ項よ沈丁花
もつれあひ春の暗渠へうたかたは
恋の句をつくると、けっこう気取った感じになるのですが、
実際の仲なら、気取らないですむ方がいいです。
うまさうな欠伸がうつり春の沼
も~、欠伸うつすなよ~。みたいなノリで。
まあ、無風状態でもいいですけど。