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こだわりがありますか?
先日、お出ししたコーヒーをおいしいと褒めてくださった方が「こだわっているんですね」と仰った。
また別で、母は私が紅茶を淹れるたびにおいしいわね、こだわっているからかしら、と。
こだわり?
こだわっていると言われることにちょっと抵抗がありました。
こだわる=その道に必要以上にうるさそうな感じ。
なのでいえいえそこまでこだわってないんですよ、と謙遜みたいなへんな返事をして。
が。今朝、お茶淹れてた時にふっとふってきた。
そうか。「こだわる」の私なりの解釈ができたのでした。
こだわりって、高価なものや名が知れているもの、優れていると世間でいわれているものだけを選んで他を許さないこと
ではないんだなあって。
私は飲み物が好きで、コーヒーをはじめお茶全般が好きでいろいろなものを試します。
たとえば紅茶。
Whittardやマリアージュフレール、カルディのJanat、国産の和紅茶、リプトンのイエローラベル、生協のカタログに載ってるやつ、ESAアジア教育支援の会からお取り寄せした茶葉などなど。
(Taylors of Harrogateは飲んだことないです飲みたいなあ)
名前知らないのもあるので、聞かれると「ほらあのパッケージが赤いやつ」など答えます。
高いものがおいしいかっていうとまあモノによってはそういうことも多い、けれど必ずしもそうじゃない。
顔も知らない誰かがイイネしてた銘柄じゃなくって、別に蒸らし方や淹れ方が詳しくなくったって、
人まかせにしないで自分がおいしいと思うものを探す手間を惜しまず、これはこれだから高いんだなと舌で心で納得して(もちろんパケ買いもあるし、お値段的に手が届かないから一旦保留ということ私いっぱいある)
自分で吟味してその中でどれを選ぶか決めること。これがこだわりってことでいいんだなーって思いました。
だっておいしいとかかわいいって主観でしかないですものね。人それぞれが持つ、単純だけど愛しきフィルター。
ならば私はいろいろなことにこだわっているなー!と、とても嬉しくなったのでした。それこそ単純。
FORTNUM & MASONよりも、スーパーで明日のパンやキャベツなんかと一緒にポンとかごに入れられるトワイニングのアールグレイ(しかもティーパックおいしい)が好きだし
本に載ってる有名な紅茶を好むんじゃなくって、ただおいしい紅茶が好きなんです。
なのでこれからも試すことを億劫がらないで、楽しく品定め。
着るものもね。出会う本もね。住む場所もね。
そう、私のお店はカフェではないものの、お店にお立ち寄りくださったお客さまのお時間が許す限りコーヒーや紅茶をお淹れして、お客さまと一緒にお茶しています。
それはとても大切な時間。お付き合いくださるお客様、ありがとうございます。すぐには帰しませんよ。
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