【講義のレポート】京都ライター塾アドバンスコース(4回目)
エッセイスト・ライターの江角悠子さんが講師を勤める京都ライター塾アドバンスコース 4回目が1月30日オンラインで行われました。講義の内容や感想をレポートしたいと思います。
人物インタビュー 原稿のフィードバック
前回(アドバンスコース3回目)の課題について講師の江角さんから受講生一人ずつフィードバックを受けました。
●人物インタビュー記事のポイント
伝えたいことを明確にし、インタビューで取材した素材の選別をする
インタビュイーの言葉を文章にするときは、敬語を使わない。「○○と話されました」ではなく、「○○と話した」
文章にするときに、インタビュイーの印象が悪くならないよう言葉を工夫する
媒体によって、書き手の思いをどの程度文章のなかに入れるかを考える
どの順番に書くと読者に伝わるか、構成を練る。人物インタビューの構成の基本は、過去・現在・未来
インタビュイーの言葉を、読者に伝わるように言葉を足し引きする
●感想
初めてインタビューをしてみてどうだったかというと、集中力がいる!と感じました。
インタビュー前は、質問を多く用意すると焦るのではと思っていましたが、逆でした。少ないほうが困る。選択肢をたくさん用意しておくことで、話の展開にかかわらず落ち着いて質問を選び、原稿に必要な素材を集めやすいのではと思いました。
インタビュー原稿についてフィードバックを受けて思ったのは、インタビュー原稿を書くとき、読者に伝えたいことをはっきりシンプルにする必要があるということです。読み手が何を知りたいか、どういう順番に書くと伝わるか、文章を客観的に読み直すようにしたいです。
●まとめ
今回の企画(江角さんにインタビューして原稿を書く)も媒体選びに彷徨いました。
企画は「10代の人たちに江角さんを通してライターという仕事を知ってもらいたい」という思いからはじまりました。
読者が自分事として読めるよう、江角さんが子供の頃に好きだった教科や好きな本について話を聞きました。ゴールは「作業を通して人と人は通じ合うことができる」。江角さんのライターになるまで、なってからのお仕事や、仕事仲間との繋がりをゴールにむけて書きました。
インタビュー後に改めて、10代の人が欲しい情報、気軽に触れられる媒体...と探索。大学生や高校生が自分たちで作っているフリーペーパーやネット記事を見ていて、江角さんの子供の頃の話だけでなく、高校生の頃のエピソードなど、もう少し幅広く質問が必要だったと気がつきました。
今後に生かしたいと思います。
●次回にむけて
インタビュー原稿をもう一度ブラッシュアップして、取材した素材で伝えたいことをどこまで読み手に伝わる文章にできるのかを考えてみようと思います。
次回アドバンスコース5回目(2/27)は小説家、寒竹泉美さんの講義です。「気持ち」に焦点をあてた文章について学ぶのが楽しみです!