国家公務員の週休3日を拡大の報道を見て思うこと
リュディアです。2023年4月20日付近にさまざまなメディアで国家公務員の週休3日を拡大という報道がありました。例えば日本経済新聞の記事へのリンクをつけておきます。
従来から育児や介護の対応が必要な職員には週休3日制を認めていましたが、今回は希望するすべての職員に対して認めるよう人事院が勧告を出したとのことです。週休3日といってもいろいろありますが、国家公務員の週休3日制は一週間の労働時間は週休2日の人と同じで1日の労働時間が長くなるというシステムのようです。
今回、すべての希望する国家公務員に対し週休3日を認める案を導入するきっかけは、いわゆるキャリア官僚となる総合職のなり手不足を改善するためとのことですが皆さんはどう思われますか?私はこのシステムが導入されると、希望者は増えるかもしれませんが、質が下がるだろうな、と思っています。いわゆる優秀な方にキャリア官僚になってもらいたいのですけど、そういう方が転職したり、あるいは新卒で希望する企業はどういうところでしょうか。よく聞くのは外資系のコンサルティングファームであるマッキンゼー、ボストン・コンサルティング、A.T. カーニー、PwCや、外資系投資銀行であるゴールドマンサックス、JPモルガンなどです。これらの会社は超激務であることで有名ですが、働き方改革とか労働時間減らしてほしいと思っている方がこういう激務の会社に転職したり、新規入社を希望したりしますかね。
例えばキャリア官僚になる方は東京大学卒の方が多かったと言われていました。最近の週刊ダイヤモンドに東大生・京大生が選ぶ、就職注目企業ランキング2023【ベスト20・完全版】というオンラインの記事がありました。
ページ2に24年卒東大生の就職注目企業ランキングがあります。ソニーグループ、富士フイルム、日立のような日本の古い大企業、いわゆるJTC (Japan Traditional Company) はよくわかりませんが、他の会社は激務で有名な企業が並んでいますよね。
ワークライフバランスという言葉もそうなのですけど、働きたくない人は働かなくてもいいのですけど、働きたい人は猛烈に働けるような環境を準備するのも大事なのではないでしょうか?日本人は結果の平等を望むから難しいですかね、何もかも一番下のレベルに合わせないとだめですかね。
学校の先生の件も同じだと思うのですけどね。学校の先生をやめて激務の進学塾で働いている知り合いがいますが、時間が夜型になるのを別にすればやりがいがあって面白いと言っています。国家公務員の総合職も、学校の教職員も希望者数を増やせばよい、のであれば今のやり方である程度は解消すると思いますが、さらに質が下がるだけだと思います。
批判的なまとめになりましたが、私の感想なのでご容赦ください。
では、ごきげんよう。