カーボンニュートラルと再生可能エネルギー #1
リュディアです。今回からカーボンニュートラルと再生可能エネルギーについてまとめていきます。
カーボンニュートラルや再生可能エネルギーという言葉をよく聞くようになりました。イメージしやすいのもあって、個人的によくわかってないことが多い領域だと思っています。興味のある方は一緒に見ていきましょう。
まずカーボンニュートラルとという言葉です。温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させることを意味します。温室効果ガスのうち最も多いのは二酸化炭素、次がメタンでいずれも炭素を含みます。化学式を覚えている方も多いのではないでしょうか?CO2と CH4 ですから炭素 C を含んでいますね。つまりこれらの温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させることでカーボンニュートラルを実現するわけです。
均衡させるという言葉からは排出量と吸収量が一緒であるというニュアンスになりますが、テクノロジーの観点からは排出量を小さくするという選択肢のみになります。実際、温室効果ガスを吸収するという状況が浮かびますか?植物の光合成が該当しますが、これはある日、急に緑を増やしたから吸収量が大きくなるわけではありません。長い年月をかけて、光合成を行う環境を増やしていく必要があります。
その一方で排出量を減らすのはテクノロジーの領域です。例えば家庭用、産業用機器の消費電力を抑えることも重要です。また発電の方法として再生可能エネルギーを利用するということもテクノロジーですね。
ではまず初回は温室効果ガスの排出量とはどれくらいの分量なのか見てみましょう。一次情報としてIEA : International Energy Agency を利用しました。
日本語では国際エネルギー機関で Wikipedia の説明もあるので参考にしてください。
ではまず最初に温室効果ガスの排出量について見てみます。もっとも比率の高い二酸化炭素の質量を見てみます。IEA の最新の情報が 2019年なので従います。

2019年の世界の二酸化炭素総排出量は 335億トンです。一辺が1mの立方体を水で満たすと1トンです。ということは一辺 3220m = 3.22km の立方体を水で満たすと約 335億トンです。自分で例えを出しておいて言うのも何ですが液体と気体で比較してもよくわらかなかったですね。雰囲気だけ理解してください。
私がこの情報で重要だと思うのは上位5か国の二酸化炭素排出量合計が全世界の50%を超えてしまうということです。特に上位2か国である中国、米国の2国の排出量は圧倒的です。中国は特に世界の工場として製造業を請け負っているので、ある意味世界中の負担を押し付けられているという考え方も可能です。実際、日本は二酸化炭素の排出量が5番目に多い国ですが、たかだか 3.2%でしかありません。半減したとしても世界に与えるインパクトは 1.6%にしかならないわけです。またこれから工業国として発展しようとしている国にとっては温室効果ガスの制限は足かせとなってしまいます。今の先進国はさんざん温室効果ガスを排出し自国を先進国化させてきた、それに追いつこうとする国に温室効果ガス排出の制限をかけるのは不平等ではないか、という考え方も十分に理解できます。
今回は再生可能エネルギー、カーボンニュートラルという言葉の説明と、二酸化炭素排出量の国別ランキングについてまとめてみました。
カーボンニュートラルと再生可能エネルギー に関するまとめの続きは以下からどうぞ。
では、ごきげんよう。