デジタル認知障害
リュディアです。少し前ですが2023年3月24日の日本経済新聞に学習障害・物忘れ・無気力 スマホ漬けが招く脳機能低下という記事がのりました。
いわゆるスマートフォンを含むデジタル機器の使い過ぎにより、日常生活において障害と呼んでよいレベルの問題が発生することがあるという記事です。以前から言われていたのですが、目に見えるものでもないので科学的な裏付けをとるのが難しく、また人間の心の問題なので個人差も発生するため理解してもらうのが難しいという問題がありました。
最近になってデジタル認知症、デジタル認知障害という言葉が広がってきました。大学におけるデジタル認知症の現状についてという論文があります。
この論文はなかなか興味深いです。結局、この手の問題は本人はもはや中毒状態になっているため止めることはできない、また周囲も同じような使い方をする人が集まるのでお互いに止めようという環境にならないことが問題なのだと思います。
ではスマートフォン漬けの若い人だけでなく、今、仕事をしている社会人の方はどうでしょうか?仕事中にSNSはしていなくても、10年前と比べて仕事のスタイルは大きく変わっているのではないでしょうか?以前は自分で書籍なり人に聞くなりして調べ、その内容を自分でメモ書きし、まとめあげて他の方に説明するという作業をしたいたと思います。今は検索エンジンで検索し、得られた結果の中から尤もらしいと思うものをコピー、ペーストして資料を作り上げているのではないでしょうか?そしてトイレにいったときや、隙間時間にSNSをチェックしてという感じではないでしょうか?いわゆるオフィスワークの業務内容が若い人のスマホ漬けと同じことになっているのだと思います。
実際、自分でも心当たりがあると思います。携帯電話が普及する前には自宅の電話番号、仲の良い友達の家の電話番号など、いろいろな電話番号を覚えていたと思うのですが、今はどうでしょうか?自分の携帯番号は逆にIDのように使うようになってきたので多くの方が覚えていると思うのですが、自宅の電話番号を言えない人が増えてきたと言われています。またプレゼンテーションを聞いていても頭に残りにくいといったことも感じるようになってきました。これもデジタル認知症なのかもしれません。
今では逆にデジタル機器から距離を置くための方法としてデジタルデトックスという考え方を取り入れる方が出てきています。
意識してこのような動きを取り入れていかないとデジタル機器による情報の洪水に飲み込まれてしまうということですね。私も意識してデジタルデトックスをしてみる日時を作ってみようと思っています。皆さんもいかがですか?
では、ごきげんよう。
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