書評 未婚化する日本:ペアーズ共同調査と統計データが示すその傾向と対策
株式会社リュディアです。今回は 未婚化する日本:ペアーズ共同調査と統計データが示すその傾向と対策 を読みましたので感想です。書籍版とKindle版へのリンクをつけておきます。
詳細なデータを拠り所として調査をしている部分は面白いです。感覚として思っていることと実際のデータの食い違いについても興味深いものがありました。タイトルにある対策の部分はあまり期待しない方がよい、というか、その提案を実現するのにどうすればよいかがわからない、という堂々巡りパタンに入ります。
20代前半までのお子さんを持つ親御さんや20代前半までのご本人で将来的には結婚したいなと考えている人が読むと良いのではないでしょうか。30歳以上の方が読むと諦めてしまうか急がないとと思うかいずれかという感じです。ある意味、身もふたもない20代後半までに結婚しないと初婚のチャンスが激減しますというデータが示されています。
私個人の意見としては未婚と少子は分離して考えた方がよいと思っています。確かに少子の1つの原因として未婚も影響があるとは思うのですが、今の状態で未婚が解消しても少子は解消しないと思うのです。この書籍でもところどころに少子に関する記述も出てくるのですが、その一方で同性婚に言及されたりするので全体としてぼんやりした仕上がりになっているように感じました。
データを眺める分には興味深い内容も含まれますので面白いですがぜひ一読を進めるかというとそうでもないという感じです。中途半端な感想ですみません。
では、ごきげんよう。