登録日本語教員試験対策 / 日本語教育の参照枠 #3

リュディアです。日本語教育の参照枠を見ていきます。前回まとめた2つの指標の次に位置するものとして4種類(活動、方略、テクスト、能力)の言語能力記述文を示しています。具体的にはCEFR(2001)に収録されている言語能力記述文(CEFR Can do)に基づき、493 の「日本語教育の参照枠Can do」が収録されています。一緒に行動中心アプローチという言葉も覚えておきましょう。

次に文字についての扱いです。日本語には漢字、ひらがな、カタカナの3つの文字種があります。会話は自然と身に付くことがありますが、文字は意識して勉強しないと身につきません。そのため、日本語教師は、学習者のレベルや必要な言語活動、言語使用場面などによって、学習者に必要な漢字を含む文字を選定し指導していく必要がある、と書かれています。その一方で、生活・留学・就労などの分野や学習者が置かれた状況や年齢、生活様式等によって必要な漢字や語彙は異なることから、レベルごとの単漢字数や熟語数を一律に定め、示すことは難しい、とも書かれています。そして最終的には、「日本語教育の参照枠」において、漢字学習の基礎となる基礎漢字の目安や漢字学習の方針を示すこととする、ようです。

現段階では次の文書が公開されています。

令和2年度文化庁委嘱「日本語教育の参照枠」における基礎漢字に関する調査研究報告

また学習者のレベルや置かれた状況によって、見て意味が分かればよいものと、意味と読み方が分かればよいものと、書けることが望まれるものとを区別することが必要である、とも書かれています。一応、基準は示すけど、後は臨機応変にやってね、としか読めないのは私の読み方が悪いのですかね。

では、ごきげんよう。

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