登録日本語教員試験対策 / 日本語教育の参照枠 #1

リュディアです。今回から日本語教育の参照枠を見ていきます。サンプル問題にも出題されていましたので注意しておくべき内容と考えます。

なぜこんなものが、この時期に発表されたか?という背景をしっておく必要があると思います。参考にしたのはヨーロッパの CEFR (Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment:外国語の学習、教授、評価のためのヨーロッパ共通参照枠)です。CEFRは, 語学シラバスやカリキュラムの手引きの作成、学習指導教材の編集、外国語運用能力の評価のために、透明性が高く、分かりやすい、包括的な基盤を提供するものとして、20年以上にわたる研究を経て、2001年に欧州評議会が発表しました。

CEFRでは6つのレベルを定義し、各レベルが他の資格試験のどのレベルに対応するか対応表も出しています。

このような CEFRを参考にし日本版CEFRともいえるのが日本語教育の参照枠であり、文化庁の文化審議会国語分科会によって作成されました。名前の通り、日本語教育を与える側、受ける側の双方が自分のレベル、学習の目標設定を明確にするための枠=フレームワークとして利用されることを想定したものです。具体的には、日本語学習者の習得段階に応じて、求められる日本語教育の内容と方法を明らかにすることを目的としています。つまり学習者が、どのレベルにいるのか、次に何を学習すべきなのか、どのように評価されるべきなのかを示すための基準を提供しています。

公開されている資料は以下のものです。

日本語教育の参照枠報告

「日本語教育の参照枠」補遺版の構成(案)

「日本語教育の参照枠」の活用のための手引

では、ごきげんよう。

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