初等中等教育段階における生成AI の利用に関する暫定的なガイドラインについて#6
リュディアです。初等中等教育段階における生成 AI の利用に関する暫定的なガイドラインを見ていきたいと思います。
3.⽣成AIの教育利⽤の⽅向性を見ていきます。内容は次のように(1)-(5)にわかれています。
(1)基本的な考え⽅
(2)⽣成AI活⽤の適否に関する暫定的な考え⽅
(3)「情報活⽤能⼒」の育成強化(全ての学校が対象)
(4)パイロット的な取組(⼀部の学校が対象)
(5)⽣成AIの校務での活⽤(準備が整った学校での実証研究を推進)
今回は(4) パイロット的な取組(⼀部の学校が対象)を見てみます。今回はパイロット的な取組と書かれているので、一部の先進的な学校で実験をしてみるという内容ですね。
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次の4段階が提示されています。
1. ⽣成AI⾃体を学ぶ段階(⽣成AIの仕組み、利便性・リスク、留意点)
2. 使い⽅を学ぶ段階(より良い回答を引き出すためのAIとの対話スキル、ファクトチェックの⽅法等)
3. 各教科等の学びにおいて積極的に⽤いる段階
4. 日常使いする段階
このページにも書かれているように、これらの使い方を想定するのであれば、年齢制限を考えても中学校以上になります。小学校の場合は教師が児童の前で生成AIとのやりとりを見せるというレベルに留まると思われます。
ここに書かれている方法論は現実的には非常に意味のある方法なのですが、これを中等教育の授業で行う必要があるのかどうか正直よくわかりません。それくらい生成AI がインパクトのある技術であると認識しているということですね。
気になるのは2の使い方を学ぶ段階です。ここは学校の先生が教えることができますかね?外部から講師を招くのがよいと思いますがどうなるでしょうか。
では、ごきげんよう。