書評 入試改革はなぜ狂って見えるか
リュディアです。入試改革はなぜ狂って見えるか を読みましたので感想です。
狂という漢字じたいが使用禁止に近い状態になってるのでタイトルを見るとぎょっとします。内容はいろいろな角度からなぜ入試改革は失敗することが多いのか、あるいはなぜ誤解されることが多いのか、と書かれています。
この本を読んでの私なりの解釈は「入試、あるいは入試改革についてはよくわかっていない人が皆語りたがるから、それに加えてメディアがセンセーショナルな見出しで噓ではないが誤解を与える内容を報道するから失敗しているように見える」です。
確かに入試や学歴(いわゆる学校歴)についての話題を好む人が多いようには感じます。そのためメディアもセンセーショナルな見出しで嘘ではないが誤解を与える内容を報道するのではないでしょうか。
実際、私の子供が小学生のときに円周率を 3.14 ではなく 3 で教えるようになる、という報道が広まったことがあります。実際に子供に聞いてみるとそういうことは無く 3.14 として習ったと言います。子供が通っていたのは大阪の地元の公立小学校です。あの報道は何だったのでしょうか?
この書籍の中にも分数ができない大学生に関して記述があります。当時、話題になりましたね。私も知らなかったのですがこの報道の根拠となったのは分数ができないと言われて想像する内容とは異なるタイプの問題っだったようです。
今回の本の内容とは異なりますが、メディアはセンセーショナルな見出しで一般大衆、つまり自分で一次情報を調べないような人を嘘ではないが誤解しそうな報道で釣り上げることを良しとしている感じはあります。皆様もご注意ください。
では、ごきげんよう。