書評 16歳からのはじめてのゲーム理論 - "世の中の意思決定"を解き明かす6.5個の物語
株式会社リュディアです。16歳からのはじめてのゲーム理論 - "世の中の意思決定"を解き明かす6.5個の物語 を読みましたので感想です。通常書籍と Kindle へのリンクを以下につけておきます。
まず私自身は大学でゲーム理論をそれなりに勉強した経験を持ちます。そのためこの本が入門書、特に 16歳から、となってるような高校生にマッチするのか厳密には評価しづらい面があります。
最初に思ったのは 16歳という設定、つまり高校1年でかつ入門書としてこの本を手にとる人は経済学や数学に興味のある方と予想されます。そう考えると、すこしくらいは数式や表が入っていた方がわかりやすいのではないか、と思いました。物語が冗長すぎて肝心のところに到達するまでに疲れてしまうような印象を受けました。
ただゲーム理論やグラフ理論などの離散数学分野の書籍は、完全な専門書か超入門書かのどちらかに偏っているのでいろいろなタイプの書籍が出版されるのは良いことだと思います。
ある意味、過去になかったタイプの書籍構成でしたのでこの書籍でゲーム理論に興味をもつ若い人、それこそタイトル通り高校生が興味を持ち大学で経済学や離散数学を志すことになればいいな、と思いました。
では、ごきげんよう。