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『ザ・アンリマーカブル・ナイト』②

「そうじゃなくて、ご飯」
「……は?」

 千束が何を言い出したのかわからず、たきなは思わず振り返ってみると……彼女もまたきょとんとした顔をする。

 たきなの眉間に今、皺が寄っている理由はなんぞや? とでも思っているかのようだ。

「千束」

 千束がドライヤースイッチを切る。

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