クロスターゲティングで広告配信&メッセージ配信の精度を高めよう!
LINE Frontliner / アイトリガー の奥川です。
今回はLINE広告、LINE公式アカウント、LINEで応募などで使用できるクロスターゲティングの活用についてご紹介できればと思います。
クロスターゲティングとは
LINE広告、LINE公式アカウント、LINEで応募など、それぞれのメッセージ・広告配信やキャンペーンで取得したデータやオーディエンスをプロダクト横断で活用できる機能です。
各プロダクトにおいて取得できるデータに特徴がありますが、それらのデータを横断して活用し、広告配信やメッセージ配信に活かしていくことでLINEプラットフォーム全体での投資対効果を高めていくことが可能です。
LINE広告もLINE公式アカウントもそれぞれ活用してるよ!という方はもちろん、今はどちらか一つしか活用していない方も新しいプロダクトの利用開始と共にクロスターゲティングを活用してより成果を高めて行きましょう。
クロスターゲティングで利用できるデータ
今回は主にLINE広告とLINE公式アカウントでのクロスターゲティング利用についてご説明します。
まず下記の図がLINE広告、LINE公式アカウントから相手方のプロダクトに連携できるデータの種類になります。
冒頭で申し上げたとおり、クロスターゲティングはLINEの各プロダクトで保持しているデータを別のプロダクトに連携して広告配信やメッセージ配信に活用できるサービスです。
上の図で記載のあるデータを各配信に利用可能ですが、それぞれのデータについて具体的にご説明したいと思います。
LINE公式アカウントからLINE広告へのデータ連携
● インプレッション:LINE公式アカウントで送信したメッセージを開封したユーザー(メッセージ単位で指定可能)
● クリック:LINE公式アカウントで送信したメッセージのリンクをクリックしたユーザー(メッセージ単位で指定可能)
● ユーザーIDアップロード:アップロードしたユーザーIDに合致するユーザー(ユーザーIDの取得には別途Messaging APIの利用が必要です)
● モバイル広告ID:アップロードしたモバイル広告IDリスト
● チャットタグ:LINEチャットで付けたタグごとのリスト
● 追加経路:友だち追加経路別のリスト
● ウェブトラフィック:LINE Tagを設置したサイトに訪問したユーザー(LINE公式アカウントで作成したオーディエンスが連携されます)
LINE公式アカウントから連携できるデータとしては、やはりメッセージに対する反応データ(インプレッションやクリック)が一番の特徴です。
個別のメッセージ単位で指定が可能ですので、LINE広告で配信に利用する際に目的や訴求内容に合わせて細かく使い分けることが可能です。
LINE広告からLINE公式アカウントへのデータ連携
● ウェブトラフィック:LINE Tagを設置したサイトに訪問したユーザー(LINE広告で作成したオーディエンスが連携されます)
● モバイルアプリ:アプリ内で発生したイベントを元にしたユーザー
● 動画視聴:LINE広告の配信で使用した動画素材の視聴ユーザー
ウェブトラフィックはLINE公式アカウント単体でもLINE Tagを使用してオーディエンスの作成が可能ですが、利用者全体の傾向で言えばLINE広告でリターゲティング配信などのために様々なオーディエンスを作成されているケースが多いのではないかと思います。
LINE広告で作成したオーディエンスをLINE公式アカウントで使用することで、より各オーディエンスに応じた配信設計の精度が高められると考えています。
具体的な利用シーン
連携できるデータのご説明が終わったところで、それらのデータを使用して具体的にどういった配信が有効なのかをご紹介したいと思います。
LINE広告(友だち追加)でアクティブな友だちに類似する友だちを増やす
LINE広告(友だち追加)とはその名の通り、LINE広告を使用してLINE公式アカウントの友だちを獲得するためのメニューです。
こちらのメニューについてはLINE Frontlinerの稲益さんも記事を書かれているのでご覧ください。
LINE広告(友だち追加)は友だち追加のタイミングで課金されるので、友だちを増やすために効果的に利用可能です。
ただせっかく友だちを増やすならもちろん友だちになっていただいた後の反応(メッセージのクリックなど)が良い方たちがいいですよね。
そこでクロスターゲティングを使用します。LINE公式アカウントのメッセージのクリック履歴がある方をLINE広告に連携し、そのオーディエンスをシードとして類似ユーザーを生成します。
これでメッセージのクリック履歴があるユーザーに類似したオーディエンスができました。
LINE広告(友だち追加)で配信する対象のLINE公式アカウントでメッセージのクリック履歴があるユーザーの類似オーディエンスなので、その他のオーディエンスで配信するよりも友だち追加後のアクティブ率の高さが見込めます。
キャンペーンページを閲覧済みのユーザーにはメッセージを送らない
次に無駄な配信を省くという観点での利用シーンです。
例えばキャンペーンを開催する際にLINE広告とLINE公式アカウント両方で配信を行うとします。
LINE公式アカウントでメッセージ送信をする際に、LINE広告で作成した「キャンペーンページ閲覧」というオーディエンスを除外することですでにキャンペーン情報を閲覧した方にはメッセージ配信を行わないようにし過剰な告知を防ぐことが可能です。
もちろん逆も可能で、LINE公式アカウントでキャンペーンのメッセージ配信を行った場合、そのクリック履歴がある方のオーディエンスをLINE広告に連携し、配信対象から除外することが可能です。
以上のようにLINE広告とLINE公式アカウントのデータを相互に連携することで配信の幅を広げたり、無駄を排除したりとより投資対効果の高い配信が可能となります。
また、LINEでは、LINEのアクションデータと、広告主様が所持しているデータ、またYahoo! JAPANのデータ(ID連携同意済ユーザーのみ)を広告主単位で統合して、一つのプラットフォームで管理・分析ができる機能であるビジネスマネージャーのリリースを控えています。
ビジネスマネージャーを活用することによって、サービスを横断したプロモーションやキャンペーンを実施することができ、より効果的で最適なコミュニケーションの実現が可能となるため、今後も横断的なデータを活用した配信は重要であり、目が離せません。
LINE全体での戦略を考え、効果を高めたいとお考えの方はぜひこちらまでお問い合わせください。