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降灰

呪われたし、呪った

枷をかけた

縛ってしまっていたのに、その棘が血を滲ませてしまって苦しくなった

こうなることを予見していたと思う

ゆっくり、ほんの数ミリずつ私は縛っていた紐を切り、他へ繋げた

最後の最後、本当に恐れていたことが目の前で起きないようにすることで必死だった

そんなことも杞憂であっさりと枷は外された

ほっとした、気がした

直後、数時間、数日、後悔という言葉が正しいのかわからない感情に苛まれた

うまく平気なふりをすることができない

失って初めて気付いた、優しさや愛が足元に染みてくる

もう掬い上げることも拭い去ることもできないけれど

このシミを懐かしく思うことだけは許して欲しい

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