夢見草
確かに、私はあの時「彼女」だった
私だけを照らすスポットライト
とても儚く、美しく、吹いては飛んでく花弁であるように、向けられた光
何ヶ月も重なって生きた証
舞台から見た光があんなにも美しい、と思ったのは後にも先にもあの1回だけ
セリフが私とリンクして、終わりたくないと、楽しかったと、彼女なのか私なのかわからない言葉を紡いだのもあの時だけ
きっと、ただ私を求められて、純粋に舞台を楽しんだのはあの脚本だけだったのだろう
とってもきらきらしたたからもの
3年経っても忘れられないたからもの
もう2度と演じることのできない大切なたいせつな貴女
最期まで優しかった貴女と、私はこれからも生きていく
________桜恋
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