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オンラインで初開催した "Learn by Creation NAGANO" を振り返る - WEEK1

2019年に一般社団法人としてスタートしたLearn by Creation。「つくるから学ぶ」のコンセプトのもとに立場を越えた人々が集まり、つながり、共に学びをつくるイベント「Learn by Creation 2019」を東京で開催し、延べ2,000人以上の人々にご参加いただきました。

2020年度には、長野県における新たな学びの取り組みとして、県庁と共同で「自治(つく)る学び」をテーマとした長野県発 “地域×学び”の祭典 Learn by Creation NAGANOをオンライン開催しました。建築家、研究者、長野県内の幼稚園園長や教員、民間の経営者、海外の映画プロデューサー、高校生・小学生にいたるまで多様なゲスト計104名に登壇いただき、6日間で全国(40都道府県)・海外(7カ国)から延べ2,000名超の参加がありました。

オンラインの利を生かし、地域や立場を超えて活発な議論や提言がされたLearn by Creation NAGANO。このイベントをきっかけに新たに生まれた取り組みや関係性もあります。どんな人がどんなテーマでどんな議論をしたのか、簡単に振り返ってみます。

WEEK1のテーマは「地域を越える」。
長野県下にある様々な学校やNPOの取り組みを地域特性などの観点でとりあげ、互いに対話をすることで地域間での接続を目指しました。

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イベント初日、オープニングトークとして阿部知事が登壇し、学びのこれまで・今・これからについて対話しました。

「Learn by Creation NAGANO が目指す自治(つく)る学び」 
阿部 守一(長野県知事)、内堀 繁利(長野県教育委員会事務局 高校改革推進役)、竹村 詠美(一般社団法人 Learn by Creation 代表理事)、井上 英之(慶應義塾大学 特別招聘教授)

POINT
• 学校や学び⽅も⼈や⼦どもたち同様に多様であるべき。
• ⻑野県が⽬指す学びとは、⼦どもも社会の構成員=市⺠として具体的な⾏動をし、アウトプットに結びつく学び。
• どんなに思いがあっても現場の先⽣が孤軍奮闘では続かない。対話できる仲間と、共に挑戦できる環境が必要。

次は、幼児の学びについてのセッション。長野県といえば「信州やまほいく」など野外保育でも独自の認定制度を設けるなど、豊かな自然環境を積極的に活かした取り組みをしています。

「長野県の幼児の学びの今」
海野 暁光(認定こども園深志 園長)、内保 亘(「森のようちえんちいろば」園長)、関 裕子(幼児教育コーディネーター)、堀 昌浩(一般社団法人Learning journey代表)

POINT
• 主体性とは、⼼の4次元ポケットにため込まれた経験・記憶・意識・無意識などが何かの拍⼦に⾶び出してきたもの。
• 感じたありのままを表現する⼦どもに⼤⼈が応えていく、そのことが⼦どもが⾃ら考え、判断し、選び取り、⾏動することに繋がる。主体性は、お互いが関わりあいを持つ共主体的なもの。
• カリキュラムの語源は「初めて⾺⾞が通った轍」。今は計画・プランの意に成り下がっているが、後ろから⼦供の姿を捉えることが重要。

初日最後のセッションは、学校内にとどまらない学びの展開について。国内初のイエナプランスクール、大日向小学校から地域連携ファシリテーターの方の報告もありました。「活動を⻑く続けるために必要なのは、お⾦が儲かるか、それでなければ楽しいか」という境さんの発言に他のゲストが大きく頷くシーンも。

「地域との関わりが生む深い学びの体験とは」
赤坂 隆宏(公益財団法人育てる会事業部主幹兼八坂美麻学園統括主任)、境 久雄(新山定住促進協議会副総務部長)、塚原 諒(しなのイエナプランスクール大日向小学校 地域連携ファシリテーター)

POINT
• ⼤⼈が指⽰するのではなく、⼦どもたちの背中を押してあげて、⼦どもたちが⾃発的な興味関 ⼼に基づいて動けるようになることが⼤事。
• 活動を⻑く続けるために必要なのは、お⾦が儲かるか、それでなければ楽しいか。
• 相⼿の⽴場にとってそれがどう⾒えるか、受け取られるかを想像して⽇々の地道な活動に落とし込んでいく。


興奮冷めやらぬまま2日目を迎えます。2日目最初のセッションは、小中高、そして大学の教育現場にいらっしゃるメンバーの対話です。

「子どもの主体性を引き出す学び」 
神津 長生(佐久平浅間小学校 校長)、北澤 嘉孝(長野市立東部中学校 校長)、小木曽 一希(長野県坂城高等学校 教諭)、荒井 英治郎(信州大学 教職支援センター 准教授)

POINT
• ⼦ども同⼠の違い、教師との違い、地域の違い。3つの違いを活かして、これを⼒に変えていくカリキュラムや学校の仕組みをつくっていく。
• ⼿をかけるほど、⽣徒たちがお客さんになってしまうような学校ではいけない。⽣徒が⾃治⼒を発揮するために、インプット型ではなく、アウトプット型の機会を増やし ていく。
• 今までの学び⽅を全て変えるフルチェンジではなく、今ある学習を繋げたり、その⽅法を変える再構築で、⽣徒が意義を感じられるものに組み換えていこう。


続くのはLearn by Creation NAGANOメンバーによるプロジェクトの報告です。本屋さん、デザイナー、教員など、立場も職能も異なるメンバーたちが、本を軸に学びの場をつくってみました。実践してどうだっただろう、と振り返ると、多くの気づきがありました。

「チームでつくる学びの事例と気づき」 
西山 卓郎(株式会社バリューブックス)、小島 有(デザイナー)、栗林 梨恵(インターナショナルスクールオブ長野代表)、曳田 裕子(教員)、井上 太智(教員)、千々和 淳(一般社団法人 Learn by Creation 理事)

POINT
• 学びの評価は⼼∕スキル∕知識の三本柱。今⾃分がどんなステータスなのかを、⼦どもたち⾃⾝が「⾒える化」して、次のステップを周囲と共に知ることが重要。
• 複数の⼈でコラボレーションをする場合、最初にそれぞれが違うということをお互い に確認し合うことがポイント。
• 学校の中で決められた授業やワークショップをやる時に⼤事なのは、⼦どもたちがそ の中で何を学んだのかを⾃分で客観化できること。

WEEK1最後のセッションは、みんなで遊ぶ!
小学生から70代の方まで参加して、オンライン上で誰もが知っている遊びをします。それから自分たちでルールを変えてみると・・・?実験的ながら、ワイワイ賑やかなセッションになりました。

「あそび・ほぐす・まなび」
⾺場智⼀(⻑野県⽴⼤学グローバルマネジメント学部 准教授) ∕⿑藤むつみ(⻑野県⻑寿社会開発センター⻑野⽀部 シニア活 動推進コーディネーター)∕勝⼭翔太(軽井沢⾵越学園スタッフ)

POINT
• 既存のルールを変えてみるのは⼤⼈にとっては難しい。だけど、みんなで知恵を出し て、⾊々な⾔葉や気持ちを交わしていくと、何か⼀つになって、また多様な意⾒が聞けて、それが私たちの学びになっていく。この⼀連のサイクルがある。
• 最近は、⾊々な年代や地域の⼈たちと話すことが少ないが、オンラインでもこういった多世代でワクワクする場を作ることができる。
• ⼦どもたちは、⾃然にほぐれる。⼦どもたちが遊ぶ場所、余⽩がある時間をつくってあげることが⼤事。

今回ご紹介したほとんどのセッションはYouTubeにて録画を公開しています。ぜひご覧ください。

Learn by Creation NAGANO 公式YouTubeチャンネル

\ 今年もオンラインイベントを開催します! /

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● 日時 : 2021年12月18日(土)・19日(日) 9:00~19:00
● 場所 : オンライン配信(Zoom Webinar / Zoom Meetingsを使用予定 )
● 対象 : 長野県や国内外の多様な学びに関心のあるすべての人
● テーマ : 「違いを味わう」

【プログラム内容】
18日(土) "みつかる土曜日"
・ 見えない違いから始まるインクルーシブ教育
・ 森のようちえんと魅力的な幼保小のつながり
・ 学びの改革に取り組む実践高校における主体的な学び
・ オンライン参加型対話セッション ラーニングバディ 他

19日(日) "つながる日曜日"
・ 「次世代を担う若者たちが目指す”新しい学び”とは?」公開企画カイギ 
・ LXC NAGANO実行委員による「多様な学びの場」ライトニングトーク
・ 学校空間DIYプロジェクトの実践報告
・ オンライン参加型対話セッション ラーニングバディ 他

※ 順次追加予定。現時点での仮タイトルであり、変更する可能性がございます。

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       2021.11.22 Learn by Creation Nagano 実行委員会PRチーム


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