ワイナリー訪問の想い出 フランス・ブルゴーニュ編
みなさんこんにちは。ソムリエ野尻です。
これからこちらのアプリで色々な事をお知らせしていければと思っています。
まず第一回目は2015年に訪問したフランス・ブルゴーニュのワイナリーをご紹介をさせていただきます。
世界的にコロナウィルスが蔓延して以降、私も全く海外に行けなくなってしまい、寂しい時間をすごしています。それまでは年に1回はどこかしらの海外に行けていたのですが・・・はやく以前の状況に戻ってほしいものですね。
訪問した中で一番印象に残っているのはフランス・ブルゴーニュのメゾン ジョセフドルーアンです。
フランス・ブルゴーニュの名門 メゾン・ジョゼフ・ドルーアン
メゾン・ジョゼフ・ドルーアンは1880年にブルゴーニュワインの中心地ボーヌに創立され、140年以上もの間、家族経営にこだわり、頑なに創業当時から受け継がれるテロワールへの信念を守りつづけるブルゴーニュを代表するワイナリーです。
1976年より除草剤などの化学薬品は一切使用せず、1988年には本格的な有機栽培へ転換。 シャブリ地区での有機栽培の実施は、大手ドメーヌで初となる改革です。 また、1997年より切り替えをはじめているビオディナミ農法は、10年の歳月をかけ、2007年、全自社畑への導入が実現されています。
メゾン・ジョゼフ・ドルーアンは、真のブルゴーニュスタイルを貫くワインメーカーとして、ブルゴーニュの誇りと称されています。
まずはブドウ畑を見学します
実際に畑を訪れますと、このような風景が広がります。石がごつごつしていたり、雑草が生えていたりと日本人がイメージする所謂畑とは趣が違います。石がたくさんある畑でできたブドウから造られたワインはミネラル感のある上質なワインとなります。また、日本の野菜が作られている畑では雑草はきれいに抜くものですが、ワイン畑では適度に雑草を残すことで適度に水分が保たれたり、雑草があることでブドウの樹が根を深くまで伸ばしたりと色々プラスになることがあるので、適度に雑草も生やされます。
このような事も実際に訪問してみないとわからないところではありますね。
ワイナリーの地下セラーでテイスティング
その後、ワイナリーに移動し、地下のセラーでワインのテイスティング。とりあえず日本にも輸出されている物を12種類味見します。ブルゴーニュは白はシャルドネ、赤はピノノワールで造られた物がほとんど。村や畑による味の違いを実感でき、非常に勉強になります。
秘蔵ワインが登場!
ここからが現地訪問の醍醐味です。この醸造長さんは気前がよいので、「なんか特別なやつを1本空けましょう」とセラーの奥のほうから埃にまみれた1本をゴソゴソと取り出してきました。ラベルすらついてません。1985年のシャンボールミュジニー1級 レザムルーズ。「恋する乙女達」という意味をもつこのワインはブルゴーニュでも最も手に入らないワインとして有名です。しかも、20年以上熟成している物は人生で1~2度味わえるかどうか。
充実した果実味とエレガントな酸味は20年熟成をまったく感じさせない素晴らしさ。実際の味わいよりもそんな希少なワインを飲んだという満足感が今でも心に残っています。
エレガントなマダムと夕食会
その後、ゲストルームに移動してマダムを囲んでの夕食会。ワイナリーにはこのようなお客様を迎えるお部屋が必ずあり、大きなワイナリーだとシェフを雇っている場合もあります。多くの場合は近隣の契約しているレストランからシェフが派遣されてきてお料理を提供してくれます。
当然本格的なフランス料理です。前菜はカエルを使った冷たいお料理だったと記憶しています。日本人からすると「カエル!?」と思うかもしれませんが、フランスでは高級食材です。でも、僕もあまり食は進みませんでしたが・・・
その前菜にあわせるワインがなんと特級のモンラッシェ!力強い果実味はさすが特級。世界最高峰の白ワインのひとつです。
メインは鶏。ブルゴーニュに近い所で育てられているフランスで一番のブランド鶏、ブレス鶏のロースト。鶏肉にはブルゴーニュの赤ワインが鉄板。
ということで赤ワインは・・・
はい、出ました。本日3回目の特級畑の赤ワインです。エシェゾーです。こんな贅沢させてもらっていいんでしょうか。こんなワインがグラス3杯付いてくるイベント日本で開催したら参加費5万は軽く超えます笑
エシェゾーもかなりしっかりした果実味とバランスのよい渋みを楽しめるしっかりした味わいの赤ワインです。もっかい飲みたい。
以上ブルゴーニュ・ドルーアン編でした。訪問したワイナリーは他にも10箇所以上ありますので、不定期に色々UPしていきますのでお楽しみに。