人生で初めてDRCを飲んでみた件
こんにちは。ソムリエ野尻です。
先日人生初のDRC体験をしたので、そのときの事を書いていきますね。
DRCとは?
DRCは正式にはドメーヌ ド ラ ロマネコンティ(Domaine de la Romanee Conti)と言い、フランス ブルゴーニュ地方 コートドニュイのヴォーヌロマネ村にあるドメーヌ(ワイン生産者)です。
世界最高レベルの赤ワイン、ロマネコンティの畑を所有、醸造していて、世界最高峰の醸造ノウハウを持っていると言われます。
ロマネコンティの他にもいくつかの畑を持ち、今回空けたエシェゾーも非常に高い評価を受けているワインです。
DRCでのワイン造りとは
ビオディナミ農法などの有機栽培を採用しているロマネコンティのブドウ畑で使われている肥料は、化学肥料は一切使用しません。粉砕したブドウの木の枝や皮、発酵で溶解されずに残った発酵残渣から作られた堆肥のみを使用、安全性にも配慮されています。
DRCの熟成方法は、伝統的な方法を頑なに守り続けています。収穫したブドウは、軽くカットをするだけで、破砕や除梗などは行わずに木桶で発酵させます。
温度は32℃~33℃で、発酵や醸しは18カ月~24カ月ほどの期間をかけます。樽熟には、トロンセ産の樫の新樽を100%使用し、熟成期間中に一度だけ滓引きし、出荷する前には卵白を使って清澄します。
うっきうきなソムリエがひとり
そして、DRCを空けた日。
いつもお手伝いさせていただいているグループのワイン会が50回の節目を迎えまして、何かスペシャルなワインを空けたいなあと言う事で前から飲みたいと思っていたDRCを空けることにしました。
参加者は15名 あらかじめDRCを空けることは伝えていなかったので、会場に来られた方からは驚嘆の声が上がることも。
DRCエシェゾー2018年なので、まだ若いこともあり、2時間前にはデキャンタージュしておきました。
コースにあわせて他のワインを色々提供していきながら、どれもお客様に好評でよしよしと思いながら会は恙無く進行していきます。
そしてついにDRC提供のタイミング。
人数は15人なので、一人当たり50mlと割としっかり味わえる量となりました。
当然若いヴィンテージなので硬い印象はありますが、芳醇な香りと言い、複雑な味わいといい、非常に長い余韻と言い、さすがDRC。
それより何よりもDRCを空けて飲んだと言う満足感は他の何物にも変えがたい物です。
またいつかDRCを空けられるようにがんばって仕事をしようと改めて思った筆者なのでした。
それではまた。