青い花
怖いよね、もう全員還暦なんて。
解散したとはいえ個人個人、現役で音楽を続けていて何より生きていてくれる。どれだけ凄いことか。
自分が還暦になった時どう生きてるのか、まず生きてるのか全く想像が出来ない。
60歳、丁度四半世紀後。そもそも想像出来ない。
四半世紀前には曲を聴くにはCDしか選択肢がなかったし、今よりうんと音楽番組が盛んで、録音するにはMDを使っていた時代だ。
この頃に私が高校生とかだったはもっと音楽ジャンキーになっていた気がする。……今でも昔の掘ったりするから変わらないか。
今やスマホやタブレットで気軽に音楽も本も漫画も楽しめ、AIが発達し、そう考えると25年先ってもうほとんどの事をプログラミングされた"何か"がやってくれるんじゃないか?と思ってしまう。
ベンジーの言葉は真っ直ぐだなと。
物語性のある歌詞も、こういう疑問をどストレートにぶつけてくる歌詞もあまりに透明過ぎて、自分が曇っちゃってるなと思う。
今日公開された「青い花」の歌詞も純粋で心臓がギュッとなる。
歌詞の解釈なんて百人いれば百通りだ。
アスファルトに咲く青い花、何があるんだろうと調べたらどベタなところで「ネモフィラ」らしい。
1年草で1度そこで咲いて枯れたら来年は咲かない花。ただ、落ちた種で再び花を咲かすし、特別なお世話はいらないほど生命力は高い。
強い生命力を持ちながらいくつも種をこぼして、本当に愛するモノやコトを探している人を儚いメロディで歌っている1曲……だと思う。
あと初めて聴いた時から「スピードのぬいぐるみを着て」が何なのかを考えていたけど(そんなキャラクターがいるとさえ思っていた)、バイクに乗って風を纏っている比喩という事で私の中で結論は出た。
今後もBLANKEY JET CITYのMVが不定期に更新されるかと思うと、四半世紀前には想像出来なかった世界は悪くないと思う。
でもやっぱり、ブランキーに出会うのは四半世紀前の方が良かったな。