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#10 人生を変えたフィンランドの森〜境界線
森の中へ入っていった続きから。
ゆっくりと深呼吸しながら、
頭を使わずに、感覚でこの木、この岩、この苔の道…
と身体に記憶しながら歩く
もし、前に居る誰かにただついていけば、
後ろを振り向いた瞬間に、もう来た道がわからなくなる。
え?ここ通ったかな?
森は振り向いたら違う顔を見せる。
これが山や森の怖さだと思う。
一旦、森の中の湖が見える場所に集まり、
ここからこの範囲で(ざっくりすぎる手描きの地図を渡される 笑)
自分の好きな場所で過ごして下さい。
音が鳴ったらココへ戻ってきて下さい。
と言われた。
気にいった場所に座ってみて、何か落ち着かないと思ったら場所を変えてもいいですよ。
私は湖は見えないけど、途中、ちょっと気になる大きな岩があってその一帯は白い苔が広がっていた場所で何かそこがいいなと思い真っ直ぐ向かった。
岩を向かいにして、大きな木の下に腰をおろした。
そして、問題が…
小さな蜘蛛に羽が生えたような、現地では珍しくないダニ?か虫が、大量に頭の中に侵入してくるのだ(頭皮が好きらしい)
事前にこの虫について、悪さしない、サウナに入れば顔や首から出てくると聞いていたので、自然の中だし、しかたないと思っていたが、大量に侵入され頭皮を四方八方歩くので、痒いしむずいし、やっぱり、ガリガリ掻きむしってしまい、しばらく虫と格闘していた。
これは私の雑念か!(笑)
と思って、しばらく我慢し黙ってみると不思議と虫も歩かなくなった。
落ち着いたところで、
しばらく、森に包まれる。
天気が良く、温かい。
木の高さがあるため、先端は殆ど葉がついていない。木の根が土の上に出ているところを枕がわりに仰向けで寝ながら、その先端の枝を眺めていた。
ここに来る前のエステのセミナーで、女性ホルモンの話や毛細血管の話を講師のドクター達が話してくれたのを思い出した。
人生100年時代。
女性は生理が終わってから50年女を生きることになる。
そうか、確かにそうだよね。
毛細血管まで元気にすること。それにはエステティックが必要なのだと話してくれた。
そんなことを思い巡らせながら、その枝が毛細血管に思えてきたので、血が流れているイメージをしているうちに(笑)少し寝てしまった。
どのくらい時間がたったかわからない。
何か凄く寝たような。
そして、起きたら
え?!
身体がびっくりするくらい軽くなり、
背中のコリも和らぎ、
何より気分が良く楽しい気持ちになった。
木の根から、エネルギーでも注入されたのだろうか。
それとも、毛細血管のイメージングだろうか(笑)
あんなに疲れていた身体とちょっとダメージを受けていた感情もすっかりなくなり、溌剌とした気分に。
こんなに背中が軽く気分まで良くなったのは、あの時以来だな。と、
10年以上前にラストーンセラピーと言う、アリゾナの石のマッサージ(スピリチュアル的なエネルギーワークも少し入っている)講習を受講した時を思い出した。
1週間の講習から帰ったらスタッフに、行く時と別人みたいに変わったと言われたくらい軽やかになっていた。
今思えば、大地と人のからだを繋げ、本来の自分に戻す素晴らしいボディセラピーだと思う。
森の境界線
トイレに行きたくなり草が腰より上に生えている方向へ歩いてみると、同じ草むらなのに急にこれ以上入ってはいけないボーダーラインを感じた。
この先はダメ。
そう言われている感じがして、そして入るのがちょっと怖いとも思える境界線だった。
境界線を越えないところで、用をたし
元の場所へ戻った。
さっきと空気が違う。ここは安心する憩いの場だな…
と岩や木、花をみて、良い場所を選んだな。と思った。
終了の合図がなる。
集合場所へ行き、湖を見て驚いた。
最初集まった時と色彩が違う。
湖の周りの木、全部同じ緑に見えていたのに、実はこんなに彩り鮮やかだったのか。
意識してなかったからなのか、視力があがったのか、森の色彩が鮮やかに浮かび上がる。
動物的な感覚が少し上がったように思った。
楽しそうに戻ってきた人、
死んだように寝ていた人、
思考停止しボーっとしている人、
戻ってこない人、
非日常の、
それぞれの人生に変化をもたらす
森のリトリート
1日目半分終了(昼のように明るいけど、多分夕方)