よわさが、つよさに変わるとき﹙前編﹚
よわさが、つよさに変わるとき、
ぼくは一歩を踏み出した。
扉を開けたその瞬間、ぼくはもう
決意を胸に、歩き始めたのだ。
悲しい気持ちに、嘘がつけなかったぼくは、
思いと共に溢れたこの涙と、立ちすくむ。
だめだ、だめだと言い聞かせながらも、
断ち切ることのできないかなしみ。
どれくらい経っただろうか。
なんとなく、このよわさを切り捨て、
先に進まないといけないことを感じ、目を瞑る。
目を開けたその瞬間、ぼくは、一歩を踏み出す
勇気を持てた。
よわさがつよさに変わるとき、ぼくは一歩踏み出す。
その決意が、その扉を開くかぎだ。
再稿
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