ショート1 心臓を捧げよ
戦乱の世も常に弱者が死の淵に立たされる
優しい薄い色の瞳に常に恐怖を刻み込まれた
少年兵士 希(のぞみ)
畑仕事を生業としてくらいしている
平凡な家で暮らしをしていた。
9歳の時に
村に火を放たれ両親を目の前で惨殺され
彼の母が彼を押入れに押し込め
彼は母や父が目の前で殺されるのを見ながら
体は生き残ったが
心は死に声を失った。
その後に村にやってきた兵団の隊長に拾われ
この兵団で雑用から始まり兵士として成長をしてもう彼も19歳なった
その間戦争は全く終わらずに混沌とした世界は続き
このまま行けば普通に生活ができない以上結局は人間そのものも滅びるのではないかとなってきている。
彼の所属する兵団の隊長はA マラカン
屈曲の肉体と精神を持ち
彼自身も戦争で親を失いもはや国も国境も関係なく広がったこの戦争の中で生まれた
最後の希望と言われていた。
マラカンは珍しくある日の夜
緊張した面持ちで希に声をかけた
「皆を集めよ王からの最後のー」
マラカン言いかけたあとに少しだまり
「明日の夜に皆を集めよ伝令を飛ばせ最後の出陣じゃ」
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