アトロク大忘年会の私的記録

アトロク大忘年会に参加した。

いきなりだけれど、時は遡り。
まず、そもそも抽選に申し込むかどうかの段階でだいぶ悩んだ。
基本的に朝方生活なのもあって、普段ほとんどリアルタイムでは聴けず、Podcastで遡って聴くタイプ。放課後Podcastや宇多丸分室を先に聴いて、そこで気になったものから振り返ることが多い。その上で聞き漏らしもそこそこある。カルトクイズなんて出されようものならズタボロになってしまう。聴いている期間で言えば、タマフルの中期からなのでそれなりなんだけれど、熱量に自信がない。何度も何度も繰り返し聴いているエピソードも沢山あるけど、そんな人山ほどいるでしょう。

そんな程度の奴が行って良いものかとても悩んだ。
やっぱりファンイベントというものはファンが行くべきだと思っている。当たり前だけど、別に私は最近番組を知った人がイベントに参加しても、全く嫌な思いはしない。寧ろ嬉しい。ファンの期間や程度なんて関係ないと思う。
でも、自分が参加するとなるとハードルが急にがんと上がってしまう。「ちゃんと聴いてます?」とか「何年聴いてます?」とかそんなこと人には全く思わないのに、自分に対しては詰めてしまう。

そんな時、宇多丸さんが「悩むくらいなら申し込んだほうがいい」と放送か放課後かで言っていたのを聴いた。「パーソナリティが言ってるんだから」と、どでかい免罪符を手に入れた気分になり、背中を押されて申し込むことにした。熱量が足りないんじゃないか、という自責の念に似た何かは拭いきれはしないんだけれど。でも、今年は分室に沢山メールを送って読んでもらえたし、これまでサイレントリスナーだった私としては過去最高の参加率。今年がダメなら多分私はずっと自分の参加を許せない。
意を決して抽選申込。

当選した時はビビった。オールナイトイベントって、よくよく考えれば行ったことがなかったからだ。熱量が足りないかもしれない、慣れない形式のイベント。ひょっとしたら年末に、自分が悪いのに疎外感を感じて寂しくなるかもしれないと思った。今考えるとビビりすぎなんだけど。正直「うわ!当たっちゃった!」と思った。
楽しみとビビりがちょうど半々という状態で当日になった。

家を出る20分前くらいに全員集合の放送が始まったので、YouTubeで見ながら着替えた。宇垣さんのブラウンのパンツにやんわり影響を受けて、ブラッドオレンジのデニムで行くことにした。洋服とは士気を上げるのに手っ取り早い。
そのまま、radikoで聴きながらUNITへ向かう。ドリンク代の700円は用意していたんだけれど、ロッカー代がないことに気づいて、隣のセブンイレブンでラムネを買って、お金を崩す。ラムネなのはブドウ糖でオールナイトを頑張ろうという魂胆である。
その時、ドロッセルマイヤーズの渡辺さんをお見かけする。普段は有名人・著名人を見かけても声なんか絶対かけないんだけれど、直近ドロマイラジオの影響を受けて映画を見ていたこともあり、勢いで声をかけてしまった。快く対応してもらえてありがたかった。

開場待ちの列に並ぶ。みんなイヤフォンつけてるのはなかなか変わった光景だった。ラジオイベントで、そのラジオが放送している最中に並ぶんだから当然そうなるよね。
そうこうしていると、入場の順が回ってきた。
整理番号は69。ロッカーに荷物を突っ込んでフロアに降りると、しまおさんとRECさんのいるステージの前に2列くらいお客さんが立っていた。ひとまず、ど真ん中の前から2.5列目みたいなところに立つ。DJタイムもあるし、きっと後半はゆるりと過ごすだろうから前半は前に、というような気持ちだった。

だがしかし。後ろを振り返ると、お客さんの密度がすごい。これはもしかするとB1フロアに行くことはないのかも…? とうっすら感じつつしまおさんとRECさんの話を聞く。「4秒でできる差別』なんてパワーワードが出てくるのは流石しまおさんである。
入場に時間がかかっているということで、まずは宇多丸さんだけが出てきた。
え? 
これでまだ全員入ってないの? 
身動きできない系統のイベントじゃない〜大人気じゃない〜 と思いながら前へ前へ少しずつ詰める。

いざ、曜日パートナーの皆さんが出てくると、多幸感がすごくてびっくりした。一番感じたのは、気持ち悪い表現かもしれないけど、「お兄ちゃんとお姉ちゃんが揃った!」という気持ち。
私からすると、年齢差的に同じ小学校だったら1年生の時日比さん宇内さん宇垣さん熊崎さんが中学生までに収まる世代感なのだけど、7年くらい聴いてる間に精神的にも親しさが生まれていたのを、この時自覚した。ちなみに山本さんは少し世代がずれているんだけど、一番お兄ちゃん感がある。
そんな多幸感を浴びていたらあっという間にフリートークゾーンは終了。パートナーの皆さんのことがますます好きになった。特に山本さん。完全に心のお兄ちゃん。
熊崎さんが帰られる。寂しい。でも、駅伝がんばって。

切り替えのタイミングで前の方が移動されたので、自然とその分スペースを詰めた。
……最前ど真ん中になりました。行くかどうか悩んでたくせに本当に申し訳ない。その分、楽しみ切ることを心に決めました。
小休憩兼スタッフの皆さんの空論道デモプレイ。私はインスタとかで写真は見てるくせに、スタッフの方と声が一致していないので、思ってた見た目と実際の見た目の違いを楽しみつつ、ゲームコーナーを待機。

始まったゲームはやっぱり、ライブハウスのやつ。年始のPodcastでやってたやつ。UNITでやるならこのゲームでしょう。定番化してほしい。皆さんが疑いと恐怖に満ちた顔から、確信を得た不適な笑みにスイッチングする瞬間が見もの。あと、テーマを伝える時に後ろ向いてヘッドホンをつけている人の待機の仕方も。山本さん宇垣さんが特に可愛かった。ジェスチャーゲームのデモプレイが難航して、どんどん真っ赤になるドロマイ渡辺さんもキュートでした。
もちろんゲームコーナーもあっという間。

お次は宇多丸さんのPerfumeDJタイム。
放送では聴いたけれど、きちんと宇多丸さんのDJを聴いたのはほとんど初めて。DJってフロアが主役というか、ライブのようにステージに向かうものではないのは理解してるけど、あの時間はさながらライブのようだった。まぁ密度的にフロアを自由に踊るという感じにはそもそもならなそうだったんだけど笑
私は恥ずかしながらPerfumeはどメジャー曲しか知らないんだけど、とっても楽しかった。
(セットリスト知りたい。)
DJが始まったあたりで、B1に行くのは諦めた。今回のOKBは文具マーケットで投票を済ませているけれど、しまおさんのフリマには後ろ髪引かれた。でも最前ど真ん中がそんなことを言うのはわがままというやつでしょう。

そして、DJが終われば、もうエンディング。
…もう、とは言っても入場してから4時間以上経っていたんだけれど。本当にあっという間だった。
パートナー陣や、関係者がステージへ。
ここまでは、卒業ムードはありつつも明るく楽しい時間だった。努めてそうする、というよりも自然とそうなっているのが良かった。
しかし。宇多丸さんが最後に『September』を流した時にはもう、決壊。涙腺ダム決壊。
『ロボット・ドリームズ』が2024年ベスト映画だった私としては、もう『September』は様々な意味で涙なしで聴けない曲になってしまった。
みんなで泣き踊ったのは忘れないだろうな。
これからもそれぞれの場所で似たステップを。

最後は、安藤裕子さんカバー版の『ぼくらが旅に出る理由』でクロージング。

こんなに完璧なイベントありますか。
申し込みの前は自分へのハードルを上げ続けていたけど、はっきり言います。
私、アトロク大好きです。

2025年末もやってくれーーー
絶対楽しいのに抽選漏れで参加できないのは寂しすぎるからキャパあげてくれーーー
金額もう少し上がってもいいからーーー
と、心底思っています。

2024年はTRPG特集で宇多丸さんや古川さんが名前を決めるのに使っていたWuName Generatorを自分も使って決めたラジオネーム『シニスターブラヴォー』で(自分にしては)沢山投稿をした。分室で沢山読んでもらえて嬉しかった。
ノベルティが始まったのでもうなかなか読まれないとは思うけれど笑
2025年も楽しく参加したいと思います。

いいなと思ったら応援しよう!